青山学院大学 地球社会共生学部 地球社会共生学科
古内 千聖/ Chisato Furuuchi
学生番号 1A122166
指導教員 古橋大地 教授
©︎Furuhashi Laboratory/Chisato Furuuchi, CC BY 4.0
2011年3月11日に発生した東日本大震災とそれに伴う福島第一原子力発電所事故は、福島県双葉郡に深刻な被害をもたらした。この地域は、地震、津波、そして原発事故という複合災害に直面し、住民は避難を余儀なくされ、多くの人々が故郷を離れることとなった。この出来事から13年の月日が流れ、人々の記憶から薄れつつある今、震災を語れる最後の世代として私が取り組むべきことは、常に情報を発信し続けることである。 本研究では、Re: Earthを活用して、双葉郡楢葉町に特化したデジタル災害アーカイブの構築を試みる。Re: Earthは、地理情報システムとデジタルアーカイブ技術を組み合わせたプラットフォームであり、Re: Earthを使用することで災害の記録を多層的に表示することが可能となる。広島アーカイブや長崎アーカイブといった先行事例では、被爆者の証言や写真、地図などを統合し、過去の惨事を記憶するための強力なツールとして機能してきた。 双葉郡の災害アーカイブ構築においては、被災者の証言、被害状況の写真・動画、復興の過程など、多岐にわたる情報を収集し、デジタル化して保存する。さらに、このアーカイブは、地域の学校やコミュニティにおける防災教育の教材として活用されることを目指す。
広島アーカイブ: https://hiroshima.archiving.jp/index_jp.html
長崎アーカイブ: https://n.mapping.jp/index_jp.html