[HowTo]Degu v1.0.0-rc1 シャドウ更新までの手順

[yoshidam-at]

目的

• センサーも何もつけず、2020年3月4日時点の最新バイナリDegu v1.0.0-rc1でシャドウ更新まで実施する手順を説明します。

前提条件

• AWSコンソールにログイン可能であること。
• Deguゲートウェイのセットアップ の「AWSの設定」「IAMユーザー作成」「rootのパスワードの変更」までの設定が済んでいること。

AWS IoT Core上のモノからDeguゲートウェイとDeguを削除する

• 既にAWS IoT Core上にDeguゲートウェイとDeguを登録されている場合は、一度削除してください。

Deguを最新にする

• OpenThread Network Information領域 を削除し、ネットワーク情報をクリアします。
• Degu内のmain.pyをv1.0.0-rc1対応のものに置き換えます。
  参考 MicroPythonコードの変更
• Deguのバイナリをv1.0.0-rc1に更新します。
  参考 最新の状態へのアップデート
  • この時、JP1は縦、JP2は縦、JP3は横に接続し、赤黒ケーブルを抜くか電池を抜いた状態で実施してください。
    
• Deguバイナリのアップデートが出来ましたら、一旦Deguへの電源供給は全て停止している状態にしてください(電池を抜くか赤黒ケーブルを抜く、USBケーブルは抜く)。

Deguゲートウェイのセットアップ

• Deguゲートウェイのターミナルで以下を実施しパッケージを最新にします。

  DeguGW # apt update
  DeguGW # apt upgrade

  • 2020年3月4日現在各パッケージの最新バージョンは以下の通りです。	パッケージ名	バージョン
    degu-manager	2.0.0-1
    coap-mqtt-bridge	2.0.0-1
    degugw-mqtt-client	2.0.1-1
    libengine-a71ch-openssl	1.0.0-1

• scpを使用する為に、Deguゲートウェイにsshをインストールします。

  DeguGW # apt install -y ssh

• Linux PCなどでDegu GWをAWS IoT Coreへ登録する為のCA証明書とキーペアを作成し、Deguゲートウェイの/etc/coap-mqtt/へ配置します。 参考 Deguゲートウェイのセットアップ 「DeguゲートウェイをAWS IoTへ登録する」
• Linux PCで作成し、AWS IoTへ登録したCA証明書とCA証明書用キーペアをDeguゲートウェイへコピーし、/etc/coap-mqtt/へ配置します。

  LinuxPC $ scp ca.pem.key ユーザーID@IPアドレス:/home/ユーザー名/.
  LinuxPC $ scp ca.pem.crt ユーザーID@IPアドレス:/home/ユーザー名/.
  DeguGW # mv /home/ユーザー名/ca.pem.key /etc/coap-mqtt/.
  DeguGW # mv /home/ユーザー名/ca.pem.crt /etc/coap-mqtt/.

• Deguゲートウェイ内の/etc/coap-mqtt/mqttinfo.jsonを編集します。
  • よくエラーになるのは、☆1☆と☆2☆の場所です。
  • ☆1☆
    • 最後の,(コロン)が抜けていないか？
    • 後ろの"(ダブルクオーテーション)が抜けていないか？余計にないか？
    • ファイル拡張子は/etc/coap-mqtt/に保存したものと相違がないか？
    • 間違いやすい例: ca.key.pem ca.pem.crt, ca.pem.cert
  • ☆2☆
    • 最後の,(コロン)がついていないか？(不要です)
    • 後ろの"(ダブルクオーテーション)が抜けていないか？余計にないか？
    • ファイル拡張子は/etc/coap-mqtt/に保存したものと相違がないか？
    • 間違いやすい例: ca.crt.pem ca.pem.key, ca.pem.cert

      {
      "key" : "/etc/coap-mqtt/private.pem.key",
      "cert" : "/etc/coap-mqtt/certificate.pem.crt",
      "cafile" : "/etc/coap-mqtt/RootCA.crt",
      "aws_endpoint" : "xxxxx.iot.ap-northeast-1.amazonaws.com",
      "secretaccesskey" : "asdfghjkl",
      "accesskeyid" : "AWS123",
      "region" : "ap-northeast-1",
      "gw": {
      "preset": {
      "ca": {
      "=comment=" : [
        "you must set ca certificate file and put it.",
        "if you do not create device certificate,",
        "you must set key file path and put it."],
      "key"  : "/etc/coap-mqtt/ca.pem.key",  ☆1☆
      "cert" : "/etc/coap-mqtt/ca.pem.crt"    ☆2☆
      },
      "device": {
      "=comment=" : [
        "if you already create device certificate,",
        "set certificate and key pair on this device and write file path."],
      "key"  : "",
      "cert" : ""
      }
      },
      "=comment=" : "===== do not change below properties. =====",
      "mqtt": {
      "cert" : "/etc/coap-mqtt/deviceAndCa.crt.pem",
      "key"  : "/etc/coap-mqtt/device.ref.key.pem",
      "ca"   : "/etc/coap-mqtt/AmazonRootCA3.pem"
      }
      }
      }

• Deguゲートウェイを再起動し、DeguゲートウェイがAWS IoT Coreに登録されていることを確認します。
  • Deguゲートウェイが登録されていても「モノ」→「セキュリティ」に証明書が表示されていない場合、Deguゲートウェイ内degu-managerがなんらかのエラーになっています。
  • degu-managerはエラーが発生すると周期的にサービスの再起動を繰り返しますので、以下のコマンドで/var/log/syslogの最後尾部分を表示し、どんなエラーが発生しているかを確認します。

    DeguGW # tail -f /var/log/syslog

  • 大抵は/etc/coap-mqtt/mqttinfo.jsonのフォーマットエラーですので、エラー内容を確認し、修正します。

DeguをAWS IoTへ登録する

• Deguゲートウェイのセットアップ「DeguをAWS IoT Coreに登録する」を参考にDeguをAWS IoT Coreへ(再)登録します。
• Deguに電源を供給します。
• Shadowが更新されていれば成功です。