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{ "message": [ { "jp": "（甜花に自信をつけられたらと、\r\n学園ドラマのエキストラの仕事を取ってきたが……）", "tl": "" }, { "jp": "えっと……あの……", "tl": "" }, { "jp": "あ、あ、えっと……\r\n……お昼ご飯……えっと……？", "tl": "" }, { "jp": "（引っ込み思案なところが出ていて\r\nあんまりうまく行ってないな）", "tl": "" }, { "jp": "……", "tl": "" }, { "jp": "お疲れ様\r\nひとりでの仕事をやってみて、どんな感じだ？", "tl": "" }, { "jp": "プロデューサーさん……\r\n甜花……お芝居、ぜんぜん……できなかった……", "tl": "" }, { "jp": "そうか……まぁ、あと何シーンかあるから、\r\n次はうまくいくといいな", "tl": "" }, { "jp": "うん……", "tl": "" }, { "jp": "（うーん……ひとりで仕事をするには、少し早かったかな）", "tl": "" }, { "jp": "……プロデューサーさん……\r\n甜花、アイドル向いてないの、かな……", "tl": "" }, { "jp": "そんなことないよ。\r\nどうしたんだ、急に？", "tl": "" }, { "jp": "甜花……みんなにいっぱい、迷惑かけてる……", "tl": "" }, { "jp": "甜花はまだ、変わり始めたところだろう\r\nもうちょっと頑張ってみないか？", "tl": "" }, { "jp": "なーちゃんたちや、プロデューサーさんは……\r\n甜花のこと、励ましてくれるけど……", "tl": "" }, { "jp": "なんで、甜花のこと……\r\n応援してくれるか……わかんない……", "tl": "" }, { "jp": "甜花……いつも失敗しちゃうのに……", "tl": "" }, { "jp": "みんな、甜花のことが好きだからな", "tl": "" }, { "jp": "お仕事して……迷惑かけちゃっても……？", "tl": "" }, { "jp": "迷惑になんか思ってないさ\r\n失敗しても、その分以上に頑張ってくれるしな", "tl": "" }, { "jp": "甜花も、頑張りたい……けど……", "tl": "" }, { "jp": "やっぱり、なんにもできない……\r\nみんなを、いっぱい困らせちゃう……", "tl": "" }, { "jp": "アイドルって……みんな、すごいのに……\r\n甜花は全然……", "tl": "" }, { "jp": "やっぱり、甜花にアイドルなんて……無理……", "tl": "" }, { "jp": "（甜花は自信を失くしてるな……\r\n何か声をかけてやらないと）", "tl": "" }, { "jp": "甜花は磨けば\r\n光る子なんだ", "tl": "" }, { "jp": "「何もできない」は\r\n嘘だな", "tl": "" }, { "jp": "困らせたって\r\nいいじゃないか", "tl": "" }, { "jp": "そんなことない……\r\n甜花……頑張っても、いいところなんて……", "tl": "" }, { "jp": "今はまだ、できないことがたくさんあるかもしれないけど、\r\n甜花には甜花だけの魅力があるんだ", "tl": "" }, { "jp": "そのことは、甜花をアイドルにした俺が保証するよ", "tl": "" }, { "jp": "それに、ずっと甜花を見てきた甘奈に聞いてみても、\r\n同じことを言うと思うぞ", "tl": "" }, { "jp": "甜花だけの魅力……そんなの、あるのかな……", "tl": "" }, { "jp": "何か間違えて落ち込んでも、甜花は前を見続けるだろ？\r\nそれは、なかなかできることじゃない", "tl": "" }, { "jp": "もちろん、それだけじゃないぞ\r\n甜花を見ていたくなる魅力が、たしかにあるんだ", "tl": "" }, { "jp": "そうなの……？\r\n甜花……よくわかんない……", "tl": "" }, { "jp": "でも……\r\n……ううん", "tl": "" }, { "jp": "もう一度……\r\nが、頑張ってみるね……", "tl": "" }, { "jp": "甜花……嘘つきじゃないよ……\r\nお仕事……失敗ばっかりだし……", "tl": "" }, { "jp": "そうか？ \r\n甜花はダンスも歌もできてるじゃないか", "tl": "" }, { "jp": "そんなこと……\r\nなーちゃんたちに比べたら、全然……", "tl": "" }, { "jp": "それでも、始めた頃に比べたら\r\nできるようになってきただろ？", "tl": "" }, { "jp": "甜花なりに頑張ってるのを俺は見てきたし\r\n甜花は甜花のスピードで成長してる", "tl": "" }, { "jp": "そのための努力だって、いっぱいしてるしな\r\nだからみんな応援したくなるし、甜花を見ていたくなるんだ", "tl": "" }, { "jp": "がんばるの、本当は苦手……", "tl": "" }, { "jp": "でもそう言ってくれるなら……\r\nもう少しだけ……諦めないで、頑張ってみる……ね", "tl": "" }, { "jp": "プロデューサーさん、ありがとう……", "tl": "" }, { "jp": "困らせたっていいじゃないか", "tl": "" }, { "jp": "え……でも、甜花が困らせると……\r\nみんな、大変になっちゃう……", "tl": "" }, { "jp": "自分にできないことを知ってるのはいいことだと思う\r\nでも、それで臆病になっちゃダメだ", "tl": "" }, { "jp": "最初は誰だってうまくなんかできないけど\r\nそこで怖がっていたら、その先には進めないんだ", "tl": "" }, { "jp": "ずっと困らせるんじゃなくて今の間だけ……\r\nできるようになるまで、力を借りればいいんじゃないか？", "tl": "" }, { "jp": "……そっか\r\n頼っても……いいんだ……", "tl": "" }, { "jp": "プロデューサーさん……甜花、\r\nきっとひとりでも、頑張れるようになるから……", "tl": "" }, { "jp": "もうちょっとだけ……甜花のこと……\r\n見ててね……", "tl": "" }, { "jp": "ああ、もちろんだ！", "tl": "" }, { "jp": "にへへ……\r\nじゃあ甜花、頑張ってくるね……！", "tl": "" } ] }
だらだらまったり
{ "message": [ { "jp": "（うーん……甜花、遅いな\r\nレッスンの時間をだいぶ過ぎてる……）", "tl": "" }, { "jp": "（携帯にかけても、家の電話にかけても出ないし……\r\n来る途中で何かあったのか？）", "tl": "" }, { "jp": "心配だな……\r\nひとまず、家まで行ってみるか", "tl": "" }, { "jp": "……甜花、入るぞ", "tl": "" }, { "jp": "え……？", "tl": "" }, { "jp": "あ……プロデューサーさん……", "tl": "" }, { "jp": "え……\r\nなんで……家に……？", "tl": "" }, { "jp": "なーちゃんの……おむかえ……？", "tl": "" }, { "jp": "それとも、三者面談……？\r\n甜花、ちゃんとできてないから……？", "tl": "" }, { "jp": "いや、どれも違うよ……\r\nでも、無事なら良かった", "tl": "" }, { "jp": "……？", "tl": "" }, { "jp": "甜花がレッスンに来なかったから、迎えに来たんだ", "tl": "" }, { "jp": "え……え……？ レッスンは、明日じゃ……\r\n確か……スマホにも、登録……", "tl": "" }, { "jp": "あ……", "tl": "" }, { "jp": "きょ、今日だった……", "tl": "" }, { "jp": "ご、ごめんなさい、プロデューサーさん……\r\n甜花……明日だと思ってた、から……", "tl": "" }, { "jp": "そうか……事情はわかったよ\r\nとにかく、今は早いとこレッスンに行こう", "tl": "" }, { "jp": "で、でも……今から行ったら……遅刻で……\r\n先生、怒らない……？", "tl": "" }, { "jp": "たしかに怒られるかもな", "tl": "" }, { "jp": "ひぅっ……！\r\nや、やっぱり……", "tl": "" }, { "jp": "でも、遅れることは連絡してあるしな\r\nもし怒られたら、そのときは俺も一緒に謝るよ", "tl": "" }, { "jp": "プロデューサーさん、も……？\r\nじゃあ……い、行ってみる……", "tl": "" }, { "jp": "うん\r\n俺は外で待ってるから、準備ができたら来てくれ", "tl": "" }, { "jp": "それにしても……日にちを間違えたのは仕方ないけど、\r\n電話は出なくちゃダメじゃないか", "tl": "" }, { "jp": "甜花に何かあったのかもしれないって、心配したんだぞ", "tl": "" }, { "jp": "ごめんなさい……\r\n迷惑、かけちゃった……", "tl": "" }, { "jp": "えっと……その……電話があったとき、寝てて……\r\n気づかなかった……", "tl": "" }, { "jp": "起きて、かけ直そうって、思ったんだけど……\r\nお休みだから……いっかなって……", "tl": "" }, { "jp": "なるほどな……でも今度からは、\r\n気づいたらすぐ返すようにしてくれ。俺も心配になるから", "tl": "" }, { "jp": "うん……そうする……", "tl": "" }, { "jp": "……ま、それはそれとしてだな", "tl": "" }, { "jp": "ふぇ……？", "tl": "" }, { "jp": "甜花は普段、ずいぶんゆるっとした服を着てるんだな", "tl": "" }, { "jp": "あうぅ……あれは……", "tl": "" }, { "jp": "楽だから……\r\n家では、いつも……あんな感じ……", "tl": "" }, { "jp": "家から、あんまり出ないし……いいかなって……", "tl": "" }, { "jp": "まぁ、外に出なければたしかにそうなるか……", "tl": "" }, { "jp": "プロデューサーさん、来るって……\r\n思ってなかった……から……", "tl": "" }, { "jp": "確かに、いきなり部屋に入ったのは俺だからな", "tl": "" }, { "jp": "お……もうそろそろ、レッスン場だな", "tl": "" }, { "jp": "……ごめんね、甜花のせいで……", "tl": "" }, { "jp": "俺も間違えることはあるしな。お互い様だよ\r\nそれより、覚悟はいいか？", "tl": "" }, { "jp": "う、うん……ちゃんと……謝る……\r\nプロデューサーさんと……一緒に……", "tl": "" }, { "jp": "……ありがとう、プロデューサーさん", "tl": "" } ] }
誰でもない甜花を
{ "message": [ { "jp": "ふー……", "tl": "" }, { "jp": "お、いたいた\r\n甜花、そろそろソロパートのステージだけど、大丈夫か？", "tl": "" }, { "jp": "……", "tl": "" }, { "jp": "甜花？", "tl": "" }, { "jp": "……え？ あ、プロデューサー……さん……\r\nごめん……なさい、なにか言ってた……？", "tl": "" }, { "jp": "いや、出番の確認に来たんだけど……\r\n緊張してるのか？", "tl": "" }, { "jp": "うん……", "tl": "" }, { "jp": "甜花もひとりでの仕事に慣れてきたとは思うけど\r\n大きいステージに立つのはやっぱり緊張するよな", "tl": "" }, { "jp": "それも、あるけど……\r\nなーちゃんも、ひとりで立ったあのステージに……", "tl": "" }, { "jp": "今度は甜花が……ひとりで立っても、いいのかなって……", "tl": "" }, { "jp": "そんなに不安がることはないさ。甜花も、\r\nひとりでステージに立つにふさわしいアイドルになったんだから", "tl": "" }, { "jp": "（それに、これだけ大きな舞台を経験できたら\r\nきっと甜花も大きな自信になるはずだ！）", "tl": "" }, { "jp": "でも……できるかな……", "tl": "" }, { "jp": "今の甜花なら、大丈夫だよ\r\n……さぁ、そろそろ出番だ", "tl": "" }, { "jp": "うん……\r\nい、行ってきます……", "tl": "" }, { "jp": "でも、やっぱり……", "tl": "" }, { "jp": "甜花ちゃーん！", "tl": "" }, { "jp": "え……？", "tl": "" }, { "jp": "……頑張れー！\r\n……声を聞かせてー！", "tl": "" }, { "jp": "今、甜花のこと……", "tl": "" }, { "jp": "うん。俺や甘奈たちだけじゃなくて\r\nお客さんもみんな、甜花がステージに立つのを待ってるんだ", "tl": "" }, { "jp": "そっか……甜花……みんなに……", "tl": "" }, { "jp": "甜花はもう、\r\nアイドルなんだよ", "tl": "" }, { "jp": "まだステージに\r\n出たくないか？", "tl": "" }, { "jp": "みんな、\r\n甜花を待ってるぞ", "tl": "" }, { "jp": "甜花のステージをたくさんの人が楽しみにしてるんだ\r\n……他の誰でもなく、甜花を観に来てる人だっているんだよ", "tl": "" }, { "jp": "甜花を観るために……", "tl": "" }, { "jp": "甜花、なーちゃん以外の人に……\r\n見てもらうことなんて、なかったのに……", "tl": "" }, { "jp": "これが……アイドルなんだ……\r\n甜花はもう、アイドルなんだね……", "tl": "" }, { "jp": "ああ。あとは何をすればいいのか、甜花ならわかるよな", "tl": "" }, { "jp": "うん……甜花、行かなくちゃ……\r\nみんな、待ってるから……", "tl": "" }, { "jp": "……プロデューサーさんも、あ、ありがとね……", "tl": "" }, { "jp": "なんのことだ？", "tl": "" }, { "jp": "きっと……甜花を最初にアイドルとして、\r\n見てくれたの……プロデューサーさんだから……", "tl": "" }, { "jp": "甜花……", "tl": "" }, { "jp": "にへへ……じゃあ、行ってきます……！", "tl": "" }, { "jp": "（いい笑顔でパフォーマンスができてるな！\r\nこれは間違いなく、最高のステージになるぞ！）", "tl": "" }, { "jp": "えっと……\r\n自分でも……よくわかんない……", "tl": "" }, { "jp": "すごくこわくて……でもドキドキもしてる……\r\nどっちの気持ちも、本当で……", "tl": "" }, { "jp": "だけど、声……たくさん、聞こえたから……\r\n甜花、行かなきゃ……だよね……", "tl": "" }, { "jp": "そうだな", "tl": "" }, { "jp": "甜花、歌も、ダンスも、全然で……\r\nまだできないこと、いっぱいで……", "tl": "" }, { "jp": "……でも、行っていいんだよね？", "tl": "" }, { "jp": "もちろんだ！\r\nみんな、甜花を待ってるんだからな", "tl": "" }, { "jp": "うん……！", "tl": "" }, { "jp": "じゃあ、行ってきます……！", "tl": "" }, { "jp": "俺や甘奈たち、それにファンのみんなに\r\n甜花のステージを見せてくれ！", "tl": "" }, { "jp": "……プロデューサーさんも……見ててね……！", "tl": "" }, { "jp": "（……緊張はしてるみたいだが、いいステージになってるな\r\nそれに、お客さんも大盛り上がりだ！）", "tl": "" }, { "jp": "みんな……？", "tl": "" }, { "jp": "ああ、ここに来ているお客さんみんなだ。それに\r\n甘奈や俺も……甜花が立つステージを待ってるんだ", "tl": "" }, { "jp": "みんなが甜花を……\r\nなーちゃんも、プロデューサーさんも……", "tl": "" }, { "jp": "じゃあ……行かなきゃ、だよね……", "tl": "" }, { "jp": "こわいとか……できるかなとか……\r\nできなかったら、どうしようとか……いっぱいあるけど……", "tl": "" }, { "jp": "なーちゃんが待っててくれて……\r\nプロデューサーさんが、見ててくれる……", "tl": "" }, { "jp": "それに……お客さんたちが、甜花を待ってるなら……", "tl": "" }, { "jp": "ああ\r\n甜花だけが作れるステージを、みんなに見せてくれ！", "tl": "" }, { "jp": "うん……\r\nプロデューサーさん……甜花、行ってくるね……！", "tl": "" }, { "jp": "（甜花は、みんなに見てもらえていることを意識できた……\r\n今、本当の意味でアイドルになれたのかもな……）", "tl": "" } ] }
月はやがて輝いて
{ "message": [ { "jp": "こ、こうかな……？\r\n……ううん。もっと、こっちに……", "tl": "" }, { "jp": "（うんうん。ひとりで振りも確認できてるな……\r\n仕事も増えてきたし……）", "tl": "" }, { "jp": "お……もう休憩時間か\r\n甜花、調子はどうだ？", "tl": "" }, { "jp": "ま、まあまあ……だよ……\r\nたぶん……", "tl": "" }, { "jp": "そうか、なら良かったよ", "tl": "" }, { "jp": "それにしても……甜花もいい顔をするようになってきたな", "tl": "" }, { "jp": "そう……かな……？", "tl": "" }, { "jp": "ああ。ちょっと頼もしくなったというか……\r\n最初の頃と比べて、自信がついたんだろうな", "tl": "" }, { "jp": "うーん……\r\n甜花、よくわかんないけど……", "tl": "" }, { "jp": "今まで、なーちゃんとか……プロデューサーさんの\r\n期待に、応えなくちゃ……って思ってたんだけど……", "tl": "" }, { "jp": "今は……その先に……\r\nちょっとだけ、進んでいいかな……って", "tl": "" }, { "jp": "甜花、ずっとなーちゃんに、なんでもやってもらってて……\r\nそれでいいのか、わかんなくて……", "tl": "" }, { "jp": "誰かに心配されたり……迷惑かけちゃったり……\r\nそんな自分がいやだった……", "tl": "" }, { "jp": "だから……なんでもいいから、\r\n頑張ってるんだって思える……そんな何かが欲しくて……", "tl": "" }, { "jp": "なるほどな\r\nその成果は、ちゃんと出てきてるみたいだな", "tl": "" }, { "jp": "うん。だから今は……ワクワクして……ふわふわして……\r\nこわいんだけど……でも嬉しくて……", "tl": "" }, { "jp": "ここで頑張れば甜花も……\r\nやっと、なーちゃんの隣……行ける気がする……", "tl": "" }, { "jp": "……そうだな", "tl": "" }, { "jp": "今までは……なーちゃんに引っ張ってもらって……\r\n一緒にいられただけ……", "tl": "" }, { "jp": "これからは……なーちゃんと並んで歩けたらなって……\r\nそう思って……だ、だから……", "tl": "" }, { "jp": "プロデューサーさんたちに、頼らなくても……\r\nひとりでもお仕事……できるようになろうかなって……", "tl": "" }, { "jp": "それで……仕事のとき、いっつも、プロデューサーさん……\r\n一緒に、来てくれるから……", "tl": "" }, { "jp": "甜花、ひとりで……\r\nお仕事、出来るようにって……", "tl": "" }, { "jp": "プロデューサーさんはどう思う……？", "tl": "" }, { "jp": "（甜花がここまで成長してくれたのは嬉しいけど\r\nさすがに、ひとりだけで仕事に行かせるのは早そうだな）", "tl": "" }, { "jp": "（かと言って、甜花が踏み出した一歩を遮りたくはない……\r\n俺が引き留めれば、甜花も思いとどまるんだろうけど……）", "tl": "" }, { "jp": "そうだな……", "tl": "" }, { "jp": "甜花ならできるさ", "tl": "" }, { "jp": "自分で決めてみよう", "tl": "" }, { "jp": "少しは頼ってくれても\r\nいいんだぞ", "tl": "" }, { "jp": "にへへ……ありがとね……", "tl": "" }, { "jp": "実はね……プロデューサーさんは優しいから……\r\nそんなふうに、言ってくれるかなって思ってた……", "tl": "" }, { "jp": "はは。甜花にはお見通しだったんだな", "tl": "" }, { "jp": "でも……それはプロデューサーさんが……\r\n甜花ならできるって、思ってくれてるから……だと思う", "tl": "" }, { "jp": "プロデューサーさんが、そう思ってくれるなら……", "tl": "" }, { "jp": "甜花……誰にも、迷惑かけないで……\r\n輝いてみせるね……", "tl": "" }, { "jp": "ああ。でも、辛くなったらいつでも頼っていいんだからな\r\nみんな甜花の笑顔が見たいと思ってるんだから", "tl": "" }, { "jp": "プロデューサーさん……\r\nありがと……", "tl": "" }, { "jp": "自分に何ができるか、ちゃんと判断するのは難しいことだ\r\nでもひとりで仕事をするなら、そういうこともできなくちゃな", "tl": "" }, { "jp": "……そうだよね", "tl": "" }, { "jp": "でも……今まではプロデューサーさんが\r\n決めてくれてたことだから……", "tl": "" }, { "jp": "やっぱり、聞いたほうがいいかなって……", "tl": "" }, { "jp": "そうか……ありがとう\r\nでも、俺のことは気にしなくてもいいんだぞ", "tl": "" }, { "jp": "うん……ひとりでも決められるようにならなくちゃ……\r\nだもんね……", "tl": "" }, { "jp": "甜花……ひとりでもお仕事、やってみるね……", "tl": "" }, { "jp": "ああ……\r\n今の甜花なら、きっとできるさ！", "tl": "" }, { "jp": "にへへ……プロデューサーさんがそう言ってくれるなら……\r\n甜花、ちゃんとできる気がするよ……", "tl": "" }, { "jp": "いきなり、ひとりでの仕事を増やす必要はないんだ\r\n甜花はまだ成長してる途中なんだからな", "tl": "" }, { "jp": "ゆっくりとできるようになっていけば\r\nいいんじゃないかな", "tl": "" }, { "jp": "……にへへ\r\nプロデューサーさん……やっぱり優しいね……", "tl": "" }, { "jp": "甜花はみんなに頼りきりだってずっと思ってたかも\r\nしれないけど、俺たちだって甜花にたくさん頼ってきたんだ", "tl": "" }, { "jp": "プロデューサーさんたちが……甜花に……？", "tl": "" }, { "jp": "ああ。甜花ができないことに必死に取り組む姿は\r\n俺たちの心にしっかりと元気をくれてたんだ", "tl": "" }, { "jp": "甜花があれだけ頑張ってるところを見てると、\r\n俺たちも頑張らなきゃって思えるんだよ", "tl": "" }, { "jp": "そっか……\r\n甜花も……みんなの役に立ててたんだね……", "tl": "" }, { "jp": "甜花を頼ってくれるみんなのためにも……\r\nもうちょっとだけ……頼らせてもらうね……", "tl": "" } ] }
Scene translation
だらだらまったり
誰でもない甜花を
月はやがて輝いて