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OIR用インプットの更新作業として、 #39 を開いた。
以下の仕様を追加し、OIRの数値だけでインプットの大部分を作成できるようインプットの形式を改良する。
transferセクションにおいては、inpコンパートメントからの初期配分についてのみ[%]で指定し、それ以外の経路についは[/d]で指定することを強制する。
そのうえで、compartmentセクションにあるBioDecay列を削除し、コンパートメントから流出する移行係数[/d]の和を計算してBioDecay相当の数値を自動計算させる。
移行係数[/d]による指定への切り替えと、BioDecay列の削除を行う #55 を作成した。
親核種から娘核種への移行経路について、これまでは瞬時に移行する場合のみが考慮されていたが、OIRのいくつかの核種では移行係数[/d]を指定する必要があることが分かったため、瞬時移行を示す---
と、移行係数[/d]の両方を指定可能となるよう仕様を更新する。
これについては、娘核種に追加のコンパートメントを定義することでモデル化できるため、取りやめる。 →別issueとして #56 を立てた。
inpからの初期配分は瞬時の移行であり、そのために移行速度[/d]ではなく移行割合[%]で残留放射能の分配を設定する必要がある。これに対して、mixへの流入は速度を持つが、流出はmixに流入した放射能の総和を即時に分配するため、やはり瞬時の移行となる。なのでmixからの流出経路では、移行速度[/d]ではなく移行割合[%]で入力するのが適切。
またH-3_inh_TypeF-Organic.inp
ではmixコンパートメントとしてmix-Blood
を定義しているが、OIRではここからBlood
およびOBT1
へ「それぞれ50%ずつ移行する」とあるため、これに合わせるという観点からも[%]入力とした方が良い。
以降の新しいインプット形式に関する仕様調整は、個別にissueを立てる形とする。
#34の案5に示すように、核種毎にコンパートメント群の定義と移行経路の定義を分けて書く形式を、OIR計算用に追加する。
検討している仕様は以下の通り。
タイトルの定義セクション`[title]
核種の定義セクション[nuclide]
コンパートメントの定義セクション[nuc:compartment]
---
を入力する。移行経路の定義セクション([nuc:transfer])
90.0%
)ことで、摂取した1Bqに対する当該経路の配分割合を設定する。それ以外の経路では、%を付けないことで移行係数[/d]を与える。/
を付ける(例:Sr-90/Oralcavity
)ことで、当該コンパートメントが現在の核種ではなく、指定された核種のものであることを示す。またこの時、 壊変で生成された娘核種は瞬時にコンパートメントへ移行するため、移行係数として---
を与える。既存のOIR用インプットについては、まずは従来と同じ移行係数を割合値[%]で与える指定で新形式に置き換える。その後、OIRの移行係数値[/d]を与えるものに随時入れ替えていく。