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Luck is Hard to Beat: The Difficulty of Sports Prediction #38

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thumbnail: "https://user-images.githubusercontent.com/22371492/64909179-bcb0e100-d743-11e9-99d1-3104018a1479.png" authors: "Raqul Aoki, Renato Assuncao, Pedro Vaz de Melo" labs: "Department of Computer Science UFMG" conference: "Proceedings of the 23rd ACM SIGKDD International Conference on Knowledge Discovery and Data Mining, 2017" sport: "General" url: "https://arxiv.org/abs/1706.02447v1" year: "2017"

要旨 Abstract

論文のアブストラクトを日本語で軽く

バスケットボール・サッカー・バレーボール・ハンドボールの4種類のスポーツから、計1503シーズン分のデータを集め、実際の最終的な結果とチームの能力が完全にバランスが取れた理想的な状態の大会で期待される最終的な結果の比較や分析を行った。

さらに、

など、面白い結果をいくつか出している。

リサーチ課題

スポーツにおいて、運はどれだけ重要なのか?

リサーチ課題に対する結論

The Final message of our paper is that sometimes the culprit is luck, about 35% of the times in NBA. It is hard to beat luck in sports

NBAでにおいて35%の試合は運で勝敗が決まる。

手法

まずは一言で

運と能力のバランスを測るための係数Φを求める。

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手法の具体的な説明

としたときにもし全チームの能力が平等であればシーズンを通しての総合得点の期待値(Y_2k = ∑ X_home+X_away)は

のガウス分布に従う。この分布をベースラインに実際のシーズンのデータをもとにそれぞれのチームのY_2kを計算し、そのスコアの分散s^2を求める。

最後に以下の式によってΦを求める。

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これが運と能力のバランスを測るための係数となり、1に近づけば近づくほど能力が重要なリーグであると考えられるという。逆にΦ=0となれば、運任せで勝敗がランダムな試合がほとんどなリーグであることがいえる。

さらに順にリーグから能力あるチームを順に抜いていき、チーム数の何%を抜いたらΦ=0になったかで、競争力が比較できるそうだ。

従来のアプローチとはどのように異なるか

結果

Φの単純比較

スポーツ別で見ると以下のようになり、いくつかのリーグを除けばΦは1にかなり近い様子。サッカーとハンドボールは運が重要なリーグが多いような結果にも見える。

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何%のチームを抜いたらΦ=0になるか

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コメント

問題点や議論できることがあれば

はっきりとした結論が出されていますが、35%という数値だけを取り出して他で議論できるわけではないです。

35%はNBAでの話であって、当たり前ですが日本の小学生チームvsChicago Bullsだと運の重みはぐっと下がります。

そのことを置いといて、リーグから能力あるチームを順に抜いていったときの最終的な結果がいつランダムなものと変わらなくなるのかでリーグの競争力を測るというアイディア新鮮に感じました。そのリーグでも使えそうなので、日本でもやってみたいですね。

その他

リサーチクエスチョンに関する論文

手法に関する論文