Open Beef1297 opened 4 years ago
Sarah Calvin-Figuière · Patricia RomaiguèreJean-Claude Gilhodes · Jean-Pierre Roll Experimental Brain Research, 1999
AVR (Antagonist Vibratory Response) と呼ばれる腱振動を提示したときに拮抗筋が活動する現象のメカニズムを解明する研究 腱振動のパラメータと生起する運動錯覚,AVRのパラメータ (surface EMG, motor unit firing rates, and activation latencies) (①)
さらに,AVRと能動的収縮をしたときとのパラメータの比較を行った.活動する運動単位の違いを見ようとしている (②)
手首の筋を刺激して実験.錯覚が生起する時に,AVRが生起した.antagonistic muscle groups (手首の伸筋と屈筋) を同じ周波数で刺激 (錯覚が生起しないことで知られている) したときには錯覚も,AVR (motor activity) も生起しなかった.
パラメータ的には,surface EMGの振幅と,運動単位 (motor unit) の activation latency と 発火頻度がきれいに錯覚運動と相関関係にあった.
錯覚運動が早くなるほど,surface EMGも強く,レイテンシも短くなり,運動単位も強く活性化された.
似ていた.特に,遅い運動単位 (活性化するのに時間がかかる) が recruited されているところ (能動というのは,つまり脳から指令がでて収縮する現象。反射の経路ではない)
⇒ spinal reflex mechanisms というより, perceptual-to-motor transformation of proprioceptive information という結論 錯覚が生起しているからこその反応
AVRをちゃんと調べたところ. 文脈的には,腱振動をする際に刺激か所が見えているとTVR, 見えないようにすると AVR (inverted TVR) が生起する.TVRはたくさん調べられているけど,AVRは調べられていないから調査する流れ
AVRの特徴: surface EMG, 運動単位の神経計測 (contraction time (運動単位が遅いか,早いかわかる), latency, intensity) 錯覚の特徴: 反対側の手で錯覚を表現
ANOVAと paired t-test, 平均値 + SD (標準偏差) で値を表現
特に Contraction time に関しては spike-triggered averaging method (スパイクトリガー平均法?) で Contraction time の Frequency distribution (頻度分散?) を導出 (どんな運動単位がどのぐらいの比率で含まれているか (involved) を求める)
各周波数での錯覚の速度 (Single Stimulation)
振動周波数に対する,錯覚の速度とEMGの強度
筋電図 (EMG, MU) と振動周波数の関係
運動錯覚の時のEMG, MUのパラメータと,voluntary contraction reproduction 時のパラメータの比較.すごい似てる
Authors
Sarah Calvin-Figuière · Patricia RomaiguèreJean-Claude Gilhodes · Jean-Pierre Roll Experimental Brain Research, 1999
どんなもの?
AVR (Antagonist Vibratory Response) と呼ばれる腱振動を提示したときに拮抗筋が活動する現象のメカニズムを解明する研究 腱振動のパラメータと生起する運動錯覚,AVRのパラメータ (surface EMG, motor unit firing rates, and activation latencies) (①)
さらに,AVRと能動的収縮をしたときとのパラメータの比較を行った.活動する運動単位の違いを見ようとしている (②)
①
手首の筋を刺激して実験.錯覚が生起する時に,AVRが生起した.antagonistic muscle groups (手首の伸筋と屈筋) を同じ周波数で刺激 (錯覚が生起しないことで知られている) したときには錯覚も,AVR (motor activity) も生起しなかった.
パラメータ的には,surface EMGの振幅と,運動単位 (motor unit) の activation latency と 発火頻度がきれいに錯覚運動と相関関係にあった.
錯覚運動が早くなるほど,surface EMGも強く,レイテンシも短くなり,運動単位も強く活性化された.
②
似ていた.特に,遅い運動単位 (活性化するのに時間がかかる) が recruited されているところ (能動というのは,つまり脳から指令がでて収縮する現象。反射の経路ではない)
⇒ spinal reflex mechanisms というより, perceptual-to-motor transformation of proprioceptive information という結論 錯覚が生起しているからこその反応
先行研究と比べてどこがすごい?
AVRをちゃんと調べたところ. 文脈的には,腱振動をする際に刺激か所が見えているとTVR, 見えないようにすると AVR (inverted TVR) が生起する.TVRはたくさん調べられているけど,AVRは調べられていないから調査する流れ
技術や手法のキモはどこ?
解析手法など
AVRの特徴: surface EMG, 運動単位の神経計測 (contraction time (運動単位が遅いか,早いかわかる), latency, intensity) 錯覚の特徴: 反対側の手で錯覚を表現
ANOVAと paired t-test, 平均値 + SD (標準偏差) で値を表現
特に Contraction time に関しては spike-triggered averaging method (スパイクトリガー平均法?) で Contraction time の Frequency distribution (頻度分散?) を導出 (どんな運動単位がどのぐらいの比率で含まれているか (involved) を求める)
結果
各周波数での錯覚の速度 (Single Stimulation)
振動周波数に対する,錯覚の速度とEMGの強度
筋電図 (EMG, MU) と振動周波数の関係
運動錯覚の時のEMG, MUのパラメータと,voluntary contraction reproduction 時のパラメータの比較.すごい似てる
議論はある?
次に読むべき論文は?