乱数シード追加、Tracer粒子(fcs=0)の扱い

[smaeyama]

• src/gkvp_math_portable.f90にrandom_seed追加。実行毎に同じ乱数を生成（スパコンが変われば乱数自体は変わる）
• src/gkvp_set.f90で、初期乱数rrを(kx,ky)のグローバルインデックスで与えるように修正。波数空間MPI分割数が変わっても、解像度が同じなら同じ乱数配置となる。
• src/gkvp_colli.f90 (src/gkvp_f0.56_colli_tune_nifs.f90)で、fcs=0の場合にクーロン対数log_lambdaが発散する部分を修正。fcs=0の場合にはlog_lambda=0とするようにした。物理的に正しい値ではないが、log_lambdaは初期化サブルーチン内のみの一時変数であり、衝突周波数ctauivを計算するときにfcs*log_lambdaの形でしか用いられない。
• src/gkvp_colliimp.f90で、fcs=0の場合に、洲鎌衝突項のfield-particle operatorの係数 gy_fldが発散（ゼロ割）する部分を修正。tracer粒子からの影響[fcs(ib)=0]の場合は、gy_fld(ia,ib)=0となるべきなのでそのようにする。tracer粒子に対する影響[fcs(ia)=0] の場合は、tracer粒子に対するfield-particle operatorはゼロとすることにしたgy_fld(ia,ib)=0。つまり、主プラズマ（電子や主イオン）については、主プラズマ間の衝突のみ。tracer粒子(fcs=0)については、主プラズマに対するテスト衝突項のみ。

[smaeyama]

ところで、fcs=0とすると、tracer粒子の熱流束の値 hst/gkvp.qes.0.001 も0となってしまい、また、流体量バイナリデータなどもすべて0しか入らず、tracer粒子に関する情報が出力されるのは、cnt/ファイルとfxv/ファイルのみになってしまいます。実質、せっかくtracer粒子を入れて解いても、解析が一切できないことに・・・。

ひとまず、十分小さな fcs=1.0d-20などと値を入れることで対処可能ですが、fcs=0とすることにこだわるなら、GKVの出力データの規格化を変更する必要があります。