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SAPのシステム構成とは!? ランドスケープや移送を簡単解説【転載】 #17

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「SAP Basis概要の教科書」No.5 移送について SAPのシステム構成とは!? ランドスケープや移送を簡単解説

3ランドスケープとは、開発機・検証機・本番機と3つのインスタンスでシステムを構成することです。

開発機は以下の用途で使用します。
カスタマイズ
アドオン開発
単体テスト
ユーザデモ
サンドボックス
検証機は以下の用途で使用します。

結合テスト
総合テスト
受入テスト
移行リハーサル
ユーザトレーニング

開発機でオブジェクト変更時に移送依頼を作成し、リリース後、検証機・本番機にインポートし反映する流れです。それでは1つずつのステップを詳しく見ていきましょう。 1.移送依頼の作成 移送依頼は開発機のカスタマイズクライアント、アドオン開発クライアントで作成します。 カスタマイズやアドオン開発オブジェクトを変更すると、移送依頼番号取得画面がポップアップで表示されます。ここで移送の内容をテキストで入力し、保存ボタンをクリックすると、移送依頼が取得されます。

トランザクションコード:SE01 で取得した移送依頼を確認することができます。 画面で見ると、下記の3つを確認することができます。

移送依頼番号 ユーザID 変更オブジェクト

同じオブジェクトを追加で変更する場合や一緒に移送したいオブジェクトを変更する場合、変更時に既存の作成した移送依頼番号を指定することで、同じ移送依頼にオブジェクトを紐づけることができます。

プログラムを改修する際、移送依頼の生成または作成済移送依頼への割り当てが促されます。このタイミングで該当プログラムは移送依頼取得者によって“ロック”された状態なり、オブジェクトを割り当てた移送依頼がリリースされるまでの間は他のメンバーが同オブジェクトを修正することはできなくなります。これにより、オブジェクトの修正の競合を防ぐことが可能になっています。

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2.移送依頼のリリース 変更が完了すれば、次は移送依頼をリリースします。 リリースとは、移送依頼のクローズを意味します。 そのため、リリースした移送依頼は、オブジェクトの変更や別オブジェクトを追加で紐づけることができなくなります。 移送依頼をリリース後に新たに変更を加えたい場合、新規で移送依頼を作成する必要があります。 リリースは、トランザクションコード:SE01 で移送依頼番号を指定し、トラックマークをクリックすることでできます。

3.移送依頼のエクスポート・インポート 移送依頼をリリースすると、変更内容が記載されたファイルが自動でエクスポートされます。 移送の実態は、データファイルとコントロールファイルの2つのファイルです。 エクスポートされたファイルは3ランドスケープの共通フォルダに自動で格納されます。 (共通フォルダをどこのインスタンスのストレージにするかは、ランドスケープ設定時に指定します)

リリース・エクスポート後は、移送を反映するシステムにログインし、移送をインポートします。トランザクションコード:STMS で、移送依頼を指定し、トラックマークをクリックします。 移送が正常に完了すると、ステータスが緑になるため、実際にシステムに変更が反映されているか確認します。また、移送でエラーが発生すると、ステータスが赤になるため、移送エラーの原因を調査します。

qling717 commented 7 months ago
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□SCC1N利用での移送手順

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□SCC3で移送メッセージを照会できる