チェック観点

[TokiNoviceProgrammer]

Spring Boot開発におけるプログラミングレベルでのチェックリストを以下にまとめます。これらのポイントに従うことで、コードの健全性と保守性を向上させることができます。

1. コンストラクタインジェクション

• finalの使用: コンストラクタインジェクションで利用する依存オブジェクトには、final修飾子を付けること。これにより、依存オブジェクトが不変であることを保証し、スレッドセーフ性が向上する。

2. フィールドの命名とスコープ

• フィールド名の一貫性: フィールド名は一貫した命名規則（例：camelCase）に従うこと。
• フィールドのアクセス修飾子: フィールドは可能な限りprivateとし、必要に応じてgetterやsetterを使用してアクセスを制御する。

3. メソッドの設計

• メソッドの短さ: 一つのメソッドは原則として一つの責務を持ち、できるだけ短く保つこと。長いメソッドは責務分割を検討。
• 引数の数: メソッドの引数は少なく保ち、4つ以上の引数を取る場合は、引数オブジェクトの使用を検討する。
• @Overrideの使用: 親クラスやインターフェースのメソッドをオーバーライドする際には、必ず@Overrideアノテーションを使用する。

4. 例外処理

• カスタム例外クラスの作成: 特定のエラーハンドリングが必要な場合は、カスタム例外クラスを作成して使用する。
• 例外メッセージの明確化: 例外を投げる際には、明確で有用なメッセージを含める。
• 例外のロギング: 例外をキャッチした際には、必ずその詳細をログに出力する。

5. nullの取り扱い

• nullチェック: メソッドの引数やフィールドがnullである可能性がある場合は、適切なチェックを行う。また、Optionalを使用してnullの取り扱いを明示的にする。
• @NonNullと@Nullableの使用: nullを許容するかどうかを明確にするために、@NonNullや@Nullableアノテーションを使用する。

6. 依存関係の管理

• @Autowiredの使用制限: フィールドインジェクションではなく、可能な限りコンストラクタインジェクションを使用する。@Autowiredは必要最小限に留める。
• Beanのスコープ: Beanのスコープが適切に設定されているか確認。特に、ステートフルなBeanは@Scopeアノテーションでスコープを明示する。

7. コレクションとストリームAPI

• イミュータブルなコレクション: コレクションを変更不可能にするために、Collections.unmodifiableList()やList.of()などを使用する。
• ストリームAPIの使用: ストリームAPIを使用して、コレクションの操作をシンプルかつ効率的に行うこと。

8. アノテーションの適切な使用

• @Transactionalの範囲: トランザクションの境界が適切に設定されているか確認する。
• @Service, @Component, @Repositoryの使用: 適切なアノテーションを使ってクラスの役割を明確にする。

9. ユニットテスト

• テストの独立性: 各ユニットテストが互いに独立して実行されることを確認する。
• モックの使用: 外部依存性を持つクラスのテストでは、Mockitoなどのライブラリを使用して依存オブジェクトをモックする。

10. ドキュメントとコメント

• Javadocの記述: 重要なクラスやメソッドにはJavadocを記述し、意図や使用方法を明確にする。
• TODOコメントの最小化: コード中のTODOコメントは必要最小限にし、後で解決するべき課題はチケット管理システムに記録する。

このチェックリストに沿ってコードをレビューすることで、プログラムの保守性、可読性、信頼性を高めることができます。