[PROPOSE]:配列の範囲構文

[taiseiue]

配列の範囲構文

概要

次の例のように、配列の特定範囲を抜き出してシャローコピーを作成する構文を導入したい。

array source = [1, 2, 3, 4, 5];

// 一番よくある使用方法
print(source[1:3]); // [2, 3]

// 終点を省略
print(source[1:]); // [1, 2, 3]

// 2つ目～逆から1つまで取得
print(source[1:-1]); // [2, 3, 4]

動機

配列の特定範囲を切り出す操作を簡単に記述できるようにするため。

詳細設計

以下のような構文を見たら、array.Sliceメソッドの呼び出しに展開する。

identifier[start:end]
-> identifier.Slice(start, end)

identifier[start:]
-> identifier.Slice(start)

identifier[:end]
-> identifier.Slice(0, end)

このとき、startとendはどちらもnumber型(正負を含む)。 ただし、展開時には型検査は行わない。

以下の理由から、スライス構文は右に半開として扱う。

• [i : i]と書いてもエラーにならない(単に長さ0の配列になる)
• end - startで長さが求まる
• すでに文字列型にあるSubStringと挙動が同じ

つまり、以下のような挙動になる。

array ary = [1, 2, 3, 4];

// 1番目～3番目の直前(つまり2番目)まで
print(ary[1:3]);
// 出力例: [2, 3]

該当ドキュメント

• Array - WSOFTDocs
• 式 - WSOFTDocs

欠点

前例

未確定の設計

アーカイブ

範囲指定構文は次のどれにすべき？

// Pythonスタイル
source[i:j];
source[i:^j];

// スプレッド構文と混ぜたスタイル
source[i...j];
source[i...^j];

[taiseiue]

@rokuosan , @SotaTne

範囲指定構文どっちがいいじゃろ

// Pythonスタイル
source[i:j];
source[i:^j];

// スプレッド構文と混ぜたスタイル
source[i...j];
source[i...^j];

[rokuosan]

Pythonと同じ区間指定の方がおさまりが良さそう。

後者の方なら、until中置関数が欲しくなりがち。

ref: https://kotlinlang.org/docs/ranges.html ref: https://kotlinlang.org/api/latest/jvm/stdlib/kotlin.ranges/until.html

[rokuosan]

Pythonと同じ区間指定の方がおさまりが良さそう。

後者の方なら、until中置関数が欲しくなりがち。

ref: https://kotlinlang.org/docs/ranges.html ref: https://kotlinlang.org/api/latest/jvm/stdlib/kotlin.ranges/until.html

ちょっと嘘。

source[n:m];が半開$[n,m)$なら[n:m]で良いと思ってる。

後者の方なら、until中置関数が欲しくなりがち。

これは僕が勝手にスプレッド構文が閉区間$[n.m]$だと思っていたので、半開区間$[n,m)$を表現したいときに[n until m]のように表現できると嬉しいなぁという意図を伝えたかった。

[rokuosan]

なんとなくRubyとPerlの例を挙げておく。

• Ruby
  • https://docs.ruby-lang.org/ja/latest/method/Array/i/slice.html
• Perl
  • https://www.geeksforgeeks.org/perl-array-slices/

[taiseiue]

これnumber : numberで:を両側に数値をつける二項演算子にできひんかな

[rokuosan]

Rangeを返す演算子ということかいな

[taiseiue]

そうわよ

これ考えたらオペランドを省略できてしまうから普通の演算子と同じ扱いにはでけへんかぁ

[taiseiue]

ひらめきひらめき

3つ演算子を追加するじゃろ(名前は後で考えるとして)

• 2項Range演算子(start:endの両方を指定)
• 単項前置きRange演算子(:endのみ指定)
• 単項後置きRange演算子(start:のみ指定)

この三つでそれぞれRangeStructを返すように実装したらええんや