Open Brian-0202 opened 4 years ago
https://arxiv.org/pdf/1910.00665.pdf
Authors: Travis J. Hurst, Andrew R. Zentner Published Date: May 21, 2020 Published in: arXiv
球状星団の成り立ちについての論文。現在銀河はダークマター同士が集まったダークハローに引きつけられる形で形成されたということがわかっている。ところがこれが球状星団(globular clusters)に適用できるかわかっていない。なぜかというと現在の球状星団には見積もられたダークマターの質量が異常に少ないからである。もし球状星団がダークマターから形成されたとすると、どこかの段階でダークマターが脱出していたはずである。今回はその一つのメカニズムとして挙げられているダークマターが恒星のすぐ近くにあった場合に弾き出されるシナリオが検証されている。これを理論的に計算していった結果、現在のダークマターの量になるまでの質量を弾きだすのは不可能であることがわかる。球状星団がダークマター上では生成し得ないとまでは言えないが、その有力の候補が消えたと言えるであろう。いまだに不思議な点であり続ける。
URL
https://arxiv.org/pdf/1910.00665.pdf
基本情報
Authors: Travis J. Hurst, Andrew R. Zentner Published Date: May 21, 2020 Published in: arXiv
概要
球状星団の成り立ちについての論文。現在銀河はダークマター同士が集まったダークハローに引きつけられる形で形成されたということがわかっている。ところがこれが球状星団(globular clusters)に適用できるかわかっていない。なぜかというと現在の球状星団には見積もられたダークマターの質量が異常に少ないからである。もし球状星団がダークマターから形成されたとすると、どこかの段階でダークマターが脱出していたはずである。今回はその一つのメカニズムとして挙げられているダークマターが恒星のすぐ近くにあった場合に弾き出されるシナリオが検証されている。これを理論的に計算していった結果、現在のダークマターの量になるまでの質量を弾きだすのは不可能であることがわかる。球状星団がダークマター上では生成し得ないとまでは言えないが、その有力の候補が消えたと言えるであろう。いまだに不思議な点であり続ける。