[2020] Constraining the Source of the High Velocity Ejecta in the Type Ia SN 2019ein

[Brian-0202]

URL

https://arxiv.org/pdf/2003.05946.pdf

基本情報

Authors: C. Pellegrino et al. Published Date: March 12, 2020 Published in: arXiv

概要

SN2019einというIa型超新星爆発の観測結果および考察をまとめた論文。Ia型超新星はいまだに謎が多く、ダークエネルギーの性質を研究する材料となるため注目されている。そんな中でSN2019einはスペクトル解析(青方偏移の測定)から今まで観測されたIa型の中で拡散速度が最も速いものである。このSN2019einについてはモデルに関する議論もなされている。具体的には、現在Ia型超新星のモデルとして有力である連星ではなく、delayed detonation型の超新星なのではないかと結論づけられている。(更新予定)

[Brian-0202]

[Ia型超新星の研究の意味] 　Ia型超新星のスペクトルを観察すると、最大光度とスペクトルの形の間にPhillips relationと呼ばれる関係が成り立つことが知られている。これによりIa型超新星は途方もない距離を測定することを可能とし、これらの観測によりダークエネルギーの作用の検証やハッブル定数の計算などが可能になっている。特にダークエネルギーの性質に迫る一つの観測的アプローチの準備段階として、Ia型超新星は研究対象として注目されている。 　Ia型超新星のメカニズムとして現在最有力なのが連星で白色矮星にガスが降着して重くなりすぎて爆発する説と、白色矮星同士の合体から生じる説の2種類である。この他にもマイナーな説は色々あって、例えばある遷移密度(ちょっとよくわかんないです)で燃焼が急激に加速するdelayed detonation説などがある。