refactor: DI コンテナを追加する

機能要望の提出を行う前に

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要望の概要

/packages/bot/src/service/command.ts の registerAllCommandResponder は依存関係の注入処理をまとめているが, 明らかに依存関係と引数のサイズが肥大化しており管理が難しい. このまま今後の機能追加や改善は難しいのでこれを改善しつつ, 概念的に共通する依存関係の整理と直感的なサービス実装も維持できるようにしたい.

新規実装

まず, ドライバ層として /packages/bot/src/driver/ フォルダを追加する. そしてその配下に dep-registry.ts ファイルを追加し, 自前の DI コンテナ実装として依存関係レジストリを表す実装を追加する.

特定のシンボルに対応した抽象の型を定義するために, 次の型情報を export する. これは後述の Symbol の追加と interface のマージ処理を利用したテクニックである.

export type Dep0 = {
  readonly type: unknown;
} & symbol;
export type GetDep0<S> = S extends Dep0 ? S["type"] : never;
// 抽象の定義に型引数が含まれる場合は, それに対応した `Dep1`, `Dep2` を追加していく

次に, DepRegistry クラスを追加する. これは特定の抽象型 (type Hoge = { ... } や interaface Hoge { ... }) に対応する Symbol をキーに, その interface を実装したオブジェクトを格納する. 具体的には次のメソッドを提供する.

add<K>(key: K, value: GetDep0<K>): void; - 依存関係を登録する. 上書きしようとすると例外を送出する.
has(key: symbol): boolean; - その依存関係が登録されているかどうかを返す.
get<K>(key: K): GetDep0<K>; - 依存関係を取得する. 存在しないものを取得しようとすると例外を送出する.
remove(key: symbol): void; - 依存関係を削除する. 存在しなくてもエラーにはならない.
clear(): void; - すべての依存関係を削除する.

コードの書き換え

これを利用して, 各モジュールの実装を以下のように書き換える.

各モデルや各サービスで必要な抽象が, 各々の Symbol を併せて export する. また module 記法を用いて Dep0 をオーバーライドし, 特定の symbol に対応する interface の型を TypeScript コンパイラが取り出せるようにする.
アダプタの実装はこれまでと変わらない.
各サービスの実装はコンストラクタで DepRegistry のみを受け取るようにする. 必要な依存関係はこの依存関係レジストリを介して取得する.
ランタイム (server/index.ts) ではレジストリ DepRegistry へ特定のシンボルとそれに対応するアダプタ実装を登録し, サービスへレジストリを渡す.

代替え案

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追加情報

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approvers / OreOreBot2