makmorit
commented
5 years ago 移植作業の概要
業務処理コード移植の前提となる、以下のプラットフォーム依存処理の制作が、本トピックの主な作業になるかと思われます。
デバッグログ関連
NRF_LOG_xxxxに対応する、UARTログプリント機能です。 開発にあたり必須になるので、まずはこちらの機能を整備したいです。
ユーザーインターフェース関連
LED点灯／消灯や、ボタン押下検知（長押しふくむ）といった処理になります。
永続化関連
nRF5 SDKのFDSに対応する、Flash ROMへの書込み／読出し機能です。
タイマー関連
各種タイムアウト管理に必要なタイマーの機能です。
暗号化関連
nRF Crypto に対応する以下の要素になります。 mbed TLSライブラリーを使用する方向で検討しております。
- AES CBC暗号／復号化処理
- EC鍵ペア生成処理
- SHA256ハッシュ生成処理
- ECDSA署名処理
- ECDH鍵交換処理
- HMAC-SHA256ハッシュ生成処理
- その他の付随的な処理
概要
現在開発中のFIDO2認証器について、ハードウェアの選択肢を広げるため、nRF52840アプリケーションを、mbed OSに段階的に移植します。
mbed OSに対し、USB HIDサービス経由で、FIDO2各種コマンドが実行できることを確認するところまでが、本トピックの作業スコープになります。
コマンド実行確認は、FIDO仕様適合テストツール（FIDO Conformance Tools）により実施するものといたします。 （テストツール現在のバージョンは v1.1.4 です）
使用機材
以前「USB U2F HIDデバイス」の制作で使用したドングル基板（STM32F411RE使用）をそのまま使用します。 （#76 ご参照）
コーディング／デバッグ作業には、こちらも以前使用した「NUCLEO-F411RE」を使用します。 （NUCLEOについては、トピック「HIDマウスデバイスを試す」ご参照）
関連Issue
nRF52840ファームウェアのリファクタリング（#195 ご参照） nRF52840版ファームウェアのうち、プラットフォームに依存しない業務処理コードは、ノーカスタマイズで共用します。
電源不要のFIDO2 NFC認証器を作るための調査（#203 ご参照） STM32に、同じSTマイクロのNFCタグIC「ST25DV」を接続することにより、電源不要のFIDO2認証器が制作できないかどうか調査します。
関連プルリクエスト
206 ご参照