南博・稲葉雅紀「SDGs - 危機の時代の羅針盤」（岩波新書 2020-11-20）

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• ターゲットが増えた理由としては、...各ゴールにそれぞれ実施手段に関するターゲットが必要であると、G77プラス中国が強く主張したためである。...それゆえに、各ゴールの中に、1.1や1.2というターゲットと、1.aや1.bといったアルファベットがついたターゲットの2種類が混在しているのである。アルファベットがついているターゲットが、それぞれのゴールにおける実施手段のターゲット、というわけである。
• 当時の英国のキャメロン首相は、開発の基礎は、説明責任を果たす効果的な政治体制にある、という考えを強く推進していた。
• 東ティモールが、非常に小さい国であり発言力も小さいにもかかわらず、自国の経験から、平和的な社会に関する独立ゴールが必要であると堂々と主張したのである。
• 各国とも徹夜覚悟で交渉しており、ここからは体力勝負の世界に入ってくるのであり、体力がなくなれば気力もなえて主張も弱くなる、と言うわけである。
• 議長は時としてこのように強引なことをやらなければならない
• すべてが合意されるまで何も合意されていない

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SDGs につながることで、世界と直接つながっている、という意識を持ち、それがシビック・プライドになる。

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共通価値の創造 CSV

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SDGs サミット (2019) 政治宣言の中から追い風を拾うと次の通り。

３）国内実施を強化すること ５）ローカルな行動を強化すること ６）自然災害リスクを低減し、強靭性を強化すること ７）国際協力とグルーバルパートナーシップを強化すること ８）デジタル化に焦点を当て...ること ９）データ...に投資すること

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（自分の感想） 「気候変動と持続可能な開発目標とのブリッジが強靭性」という構造があるようです。強靭性に着目することで、気候変動アジェンダと持続可能な開発アジェンダにアクセスすることができる。

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（自分の感想） 災害対応のオペレーショナルな側面は、Development と Peace and Security のブリッジになります。地理空間情報が持つ評価・分析の側面だけではなく、オペレーショナルな側面に注目することが有効であるような気がします。オペレーショナルな側面は Humanitarian Activities にも繋がるからですね。

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貧困と格差、環境・資源問題、さらに科学技術がもたらす労働や人間の疎外の問題に正面から向き合い、問題を解決するためには、ハイテクの導入に固執するのではなく、人々の福祉の向上・増進と自然環境との調和に沿って、技術の選択をより適正に行うこと、また技術開発の方向性自体を変えていくことが必要だと提言する。