登大遊：エンジニアは今後どうすべきか

[hfu]

ソース: 登さん、LAPRASをどう思いますか？そしてエンジニアは今後どうすべきですか？, 2021-08-03

※登さんの語り口を平板な語り口に変換するよう、語尾などの変更をしています。

• 人の役に立つレベルのものを出そうと思ったら、多大な労力が不可欠である。
• 不特定多数からのフィードバックには麻薬性がある。
• 一番は優秀な人が書いたソースコードを読むこと、二番目は歴史の風雪に耐えた名著を読むこと。
• 複雑でこんがらかった問題と向き合うのがITエンジニアの使命である。
• コンピュータテクノロジーは、本来、複雑で高度な思考力を必要とする。
• 論理的思考や概念を抽象化するプロセスは、哲学や政治システムのあり方に通じる。ネットワークセキュリティの基本的概念も民主主義の歴史や安全保障の考え方と無縁ではない。
• 問題が大きければ大きいほど、複雑であれば複雑であるほど、技術を含む幅広い分野に目を向けることは非常に大事。
• 自分が勝手に決めた責任分界点のこちら側で仕事をして満足しているだけでは、できることは限られる。
• 人材が豊富な割に個人の能力を引き出しきれていない組織...ほど可能性を感じさせる環境はなかなかない。
• 既成事実を積み重ねて、粘り強く交渉、説得すれば突破口は開ける。
• 本当にやるべきならどんなに面倒でもやるべきではないか。
• ITエンジニアは自分の提案が受け入れられないと、責任を上に押しつけ、愚痴を言いがちなところがある。
• 「彼らを説得できるだけの準備が足りなかった」「粘り強い交渉ができなかった」という、内省があってもいい。
• 新しいルールを作るためには、現行のルールを越えていく必要がある。場合によっては、責任を問われるのは覚悟の上で、行動が先行することもある。だからと言って、ユーザーを危険に晒すわけにはいかない。高い技術力と用意周到な準備、意思決定のプロセスや既存のルールを踏まえた行動が必要。様々な分野の様々な立場の人々から学ぶ姿勢が大事。
• カッチリとした目的が定まらない自由な試みから、これまでにない新しい価値が創造されることもある。
• ITエンジニアの自由な好奇心が、結果として世界をいい方向に変えることもある。
• 引き合いに出してもらえるような、面白い試みをこれからも続ける。