ビルドツールの設定が有効活用されていない

[shinsuke-mat]

ref #596

前提

題材がビルドツール（maven/gradle）を利用している場合の話．

前提として，kgpの起動パラメタは2種類ある． A. GAのパラメタ（兄弟の数，世代の数，タイムリミット等） B. 題材の実行情報（ソースパス，テストパス，クラスパス）

やりたいこと

題材がビルドツールを利用している場合，Bの情報はビルドツールの設定を自動的に取り込むべき． kgp利用者による明示的な指定が不要になり，kgpの可搬性が上がる．

596 で部分的にその機能が実装された．

build.gradle や pom.xml 等の設定ファイルを読み込んで，ソースパス・テストパスを自動解決する．

問題点

しかし，設定ファイルの読み込みはあくまで静的な処理であるため，依存解決は適用されない． よってクラスパスの適切な処理ができていない．Bの一部の情報が解決できていない． （あとAも微妙に不完全）

idea

もしkgp内で各種ビルドツールを実行できれば， 以下依存解決関連の処理をビルドツールに委譲して，クラスパスの解決が可能になる．

• 依存jarのDL
• 依存jarの物理パスの取得（C:\users.m2...\xx.jar等）

[shinsuke-mat]

maven/gradleはjavaで実装されており，スタンドアローンではなくライブラリとして利用もできる． https://mvnrepository.com/artifact/org.gradle/gradle-tooling-api https://mvnrepository.com/artifact/org.apache.maven/maven-embedder

手元で上記2つのビルドツールをkgp内から実行して， 動的に依存解決できることは確認した．

[shinsuke-mat]

こっから議論．

kgpのcuiからどのようにビルドツールの設定を読み込ませるかを検討すべき．

ビルドツールの実行はそれなりに時間を要するので，常にビルドツールを実行するのはどうだろう． ただし差分ビルドが適用されるので2回目はそれなりに高速．

問題A

ビルドツールの設定ファイルがあった場合に自動的に読み込むか否か．

$ java -jar kgp.jar          # A1. 自動的に読み込む
$ java -jar kgp.jar --gradle # A2. 指定すれば自動的に読み込む

問題B．

同項目の設定が重複した場合にどうする？

$ java -jar kgp.jar --config kgp.toml --gradle                     # toml vs gradle
$ java -jar kgp.jar --config kgp.toml --gradle --src src/main/java # toml vs gradle vs cui

設定内容に齟齬があったときはどれを優先する？

起動時にオプション一覧が並ぶので，一応利用者にどの値が反映されたかは見える． 見えるだけで伝わるかは別問題．警告を出す？

[WARN] the following kgp parameters have inconsistency. we pick * value
--src
  - *src/main/java (from build.gradle)
  - src (from cui parameter)

[shinsuke-mat]

結論

• --gradle は追加しない．優先制御もしない．ビルドツールファイルがあったら常にそれを読む．
• 読み込みの優先順位は常に cui>toml>gradle