staticメソッド - Githubissues

テスト対象クラスの static メソッド内にある final フィールドをモックしたい場合、通常の Mockito だけでは難しいです。final フィールドや static メソッドをモック化するには、PowerMockito のようなライブラリを使う必要があります。

PowerMockito を使うことで、static メソッドや final フィールドのモックが可能になります。以下に PowerMockito を使った例を示します。

手順:

PowerMockito ライブラリをプロジェクトに追加します。
PowerMockito を使用して static メソッドや final フィールドをモック化します。

例: static メソッド内の final フィールドをモック化する

依存関係（Mavenの場合）

org.powermock powermock-module-junit4 2.0.9 test org.powermock powermock-api-mockito2 2.0.9 test

テスト対象のクラス

public class TargetClass {

private static final String CONSTANT = "Original Value";

public static String staticMethod() {
    return CONSTANT;
}

}

この例では、staticMethod() 内の final フィールド CONSTANT をモックしたい場合、以下のようにテストを記述します。

PowerMockito を使ったテスト

import static org.junit.Assert.*; import org.junit.Test; import org.junit.runner.RunWith; import org.powermock.api.mockito.PowerMockito; import org.powermock.core.classloader.annotations.PrepareForTest; import org.powermock.modules.junit4.PowerMockRunner;

@RunWith(PowerMockRunner.class) @PrepareForTest(TargetClass.class) public class TargetClassTest {

@Test
public void testStaticMethodWithMockedFinalField() {
    // TargetClassのstaticメソッドやfinalフィールドをモック可能にする
    PowerMockito.mockStatic(TargetClass.class);

    // finalフィールドCONSTANTに対して新しい値を設定
    PowerMockito.when(TargetClass.staticMethod()).thenReturn("Mocked Value");

    // staticMethodの呼び出しがモックされた値を返すことを確認
    String result = TargetClass.staticMethod();
    assertEquals("Mocked Value", result);

    // staticMethodが呼び出されたことを確認
    PowerMockito.verifyStatic(TargetClass.class);
    TargetClass.staticMethod();
}

}

説明:

PowerMockRunner の使用: @RunWith(PowerMockRunner.class) を指定して、PowerMockito を使用するためのランナーを設定します。
@PrepareForTest の指定: @PrepareForTest(TargetClass.class) で、モックするクラスを指定します。final フィールドや static メソッドを含むクラスはこのアノテーションで準備する必要があります。
mockStatic() の使用: PowerMockito.mockStatic(TargetClass.class) を使用して、クラス全体の static メソッドとフィールドをモック化します。
when() の使用: PowerMockito.when(TargetClass.staticMethod()).thenReturn("Mocked Value") によって、staticMethod() がモックされた値を返すように設定します。
verifyStatic() の使用: PowerMockito.verifyStatic() を使用して、staticMethod() が呼び出されたことを確認します。

注意点:

PowerMockito は強力なモックツールですが、static メソッドや final フィールドのモックは通常のユニットテストでは推奨されない場合があります。テスト対象のコード設計を見直すことで、モックなしでもテストできる設計に変更することが望ましい場合があります。

PowerMockito は Mockito の他の機能（@Mock, @InjectMocks など）と併用できますが、適切な設定が必要です。

この方法を使えば、static メソッド内の final フィールドもモック化してテストできます。

文字数: 805 トークン数: 396

m-miyawaki-m / junitSample

staticメソッド #3