powermockito

[m-miyawaki-m]

JUnit4 と PowerMockito を使って、private static final な内部クラスをテストするには、いくつかのステップを踏む必要があります。Mockito や Mockito-inline では、内部クラス自体をモックするのが難しいですが、テスト対象のクラスのメソッドやフィールドを通して、内部クラスのインスタンスにアクセスしてテストすることが可能です。

ここでは、PowerMockito と Mockito-inline の両方で private static final な内部クラスをテストする方法を示します。

1. PowerMockito を使ったテスト

PowerMockito を使用して private static final な内部クラスをテストする場合、内部クラスをリフレクションを使ってアクセスし、メソッドのテストを行うことができます。

テスト対象のクラスと内部クラス

public class OuterClass {

private static final class InnerClass {
    private String message;

    private InnerClass(String message) {
        this.message = message;
    }

    private String getMessage() {
        return message;
    }
}

public String createInnerInstance(String msg) {
    InnerClass inner = new InnerClass(msg);
    return inner.getMessage();
}

}

この例では、OuterClass の内部に private static final class InnerClass があります。createInnerInstance() メソッドが InnerClass を使用しています。

PowerMockito を使ったテスト

import static org.junit.Assert.*; import org.junit.Test; import org.junit.runner.RunWith; import org.powermock.api.mockito.PowerMockito; import org.powermock.core.classloader.annotations.PrepareForTest; import org.powermock.modules.junit4.PowerMockRunner;

@RunWith(PowerMockRunner.class) @PrepareForTest(OuterClass.class) public class OuterClassTest {

@Test
public void testCreateInnerInstance() throws Exception {
    // InnerClassのコンストラクタをモック化
    OuterClass.InnerClass mockInnerClass = PowerMockito.mock(OuterClass.InnerClass.class);

    // モックメソッドの戻り値を設定
    PowerMockito.when(mockInnerClass.getMessage()).thenReturn("Mocked Message");

    // コンストラクタをモック化してインスタンスを返す
    PowerMockito.whenNew(OuterClass.InnerClass.class)
                .withArguments("Test Message")
                .thenReturn(mockInnerClass);

    // OuterClassのインスタンスを作成し、テスト実行
    OuterClass outer = new OuterClass();
    String result = outer.createInnerInstance("Test Message");

    // 結果をアサート
    assertEquals("Mocked Message", result);
}

}

説明:

1. PowerMockito.mock() を使って内部クラスのインスタンスをモック化しています。

2. PowerMockito.whenNew() を使って、内部クラスのコンストラクタをモックし、任意のインスタンスを返すように設定しています。

3. テストで OuterClass.createInnerInstance() を呼び出すことで、モック化した InnerClass が使用され、getMessage() の結果を検証しています。

4. Mockito-inline を使ったテスト

Mockito-inline では、PowerMockito のように private static final クラスのコンストラクタを直接モック化することはできませんが、クラスの構造に依存せず、シンプルなメソッドのモックは可能です。Mockito-inline で内部クラスの動作を検証するためには、可能であればテスト対象クラスの設計を少し変更し、外部からアクセスできる形にします。

Mockito-inline で直接 private static final クラスをモック化することは難しいため、リファクタリングの方が推奨される場合もあります。

もし Mockito-inline のみを使いたい場合、内部クラスの動作を外部メソッドを通じてテストすることをお勧めしますが、詳細にリファクタリングが必要になる可能性があります。

結論:

PowerMockito を使う場合、リフレクションを用いることで private static final なクラスのモック化やテストが可能です。

Mockito-inline では、内部クラスそのものをモックするのは難しく、クラス設計を少しリファクタリングしてテストしやすくすることを検討するのが良いです。

このように、PowerMockito では private static final な内部クラスもモックできますが、Mockito-inline では構造的に難しい場合があるため、設計を見直すことが重要です。

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