private内部クラス - Githubissues

private クラスは PowerMockito や Mockito で直接モック化できないため、代わりにリフレクションを使ってそのクラスやメソッドにアクセスする必要があります。具体的には、private static final な内部クラスにアクセスし、メソッドの動作をテストする方法を説明します。

以下は、PowerMockito を使って、private static final なクラスやそのメソッドをテストするアプローチです。Mockito-inline は private クラスを直接モック化できないので、PowerMockito でのアプローチに集中します。

手順: PowerMockitoで private static final な内部クラスをリフレクションでテスト

テスト対象クラス

public class OuterClass {

// private static final な内部クラス
private static final class InnerClass {
    private String message;

    private InnerClass(String message) {
        this.message = message;
    }

    private String getMessage() {
        return message;
    }
}

// 内部クラスのインスタンスを作成するメソッド
public String createInnerInstance(String msg) {
    InnerClass inner = new InnerClass(msg);
    return inner.getMessage();
}

}

PowerMockitoを使ったテスト (リフレクションを利用)

import static org.junit.Assert.*; import org.junit.Test; import org.junit.runner.RunWith; import org.powermock.api.mockito.PowerMockito; import org.powermock.core.classloader.annotations.PrepareForTest; import org.powermock.modules.junit4.PowerMockRunner;

import java.lang.reflect.Constructor;

@RunWith(PowerMockRunner.class) @PrepareForTest(OuterClass.class) public class OuterClassTest {

@Test
public void testCreateInnerInstanceUsingReflection() throws Exception {
    // OuterClassの内部にあるprivate static finalクラス InnerClassにアクセス
    Class<?> innerClass = Class.forName("OuterClass$InnerClass");

    // 内部クラスのコンストラクタをリフレクションで取得
    Constructor<?> constructor = innerClass.getDeclaredConstructor(String.class);

    // privateコンストラクタなのでアクセス可能にする
    constructor.setAccessible(true);

    // コンストラクタを使ってインスタンスを作成
    Object innerInstance = constructor.newInstance("Test Message");

    // getMessageメソッドにリフレクションでアクセス
    java.lang.reflect.Method getMessageMethod = innerClass.getDeclaredMethod("getMessage");

    // privateメソッドなのでアクセス可能にする
    getMessageMethod.setAccessible(true);

    // getMessageを呼び出し、その結果をアサート
    String result = (String) getMessageMethod.invoke(innerInstance);
    assertEquals("Test Message", result);
}

}

説明:

リフレクションでクラスにアクセス: Class.forName("OuterClass$InnerClass") を使って、OuterClass の内部にある private static final な InnerClass にアクセスします。この形式 (OuterClass$InnerClass) は内部クラスを表します。
リフレクションでコンストラクタを取得: Class.getDeclaredConstructor(String.class) を使用して、InnerClass のコンストラクタを取得します。private コンストラクタなので、setAccessible(true) でアクセスを許可します。
インスタンスの作成: リフレクションを使ってコンストラクタを呼び出し、newInstance("Test Message") によって InnerClass のインスタンスを作成します。
メソッドの呼び出し: getDeclaredMethod("getMessage") を使って getMessage() メソッドにアクセスし、リフレクションでメソッドを呼び出します。
結果の確認: getMessage() が返す結果を確認するために、assertEquals("Test Message", result) を使用しています。

リフレクションを使った理由:

private クラスやメソッド、フィールドは通常の方法ではアクセスできないため、リフレクションを使用してテストします。

PowerMockito を使用することで PrepareForTest アノテーションを使い、テスト対象クラスの private 要素にアクセスできるようにします。

補足:

PowerMockito やリフレクションを使ったテストは、通常のテスト手法と比べて複雑で、コードの可読性も低くなります。そのため、できれば private なクラスやメソッドに依存しない設計を検討することが望ましいです。

これにより、private static final なクラスを含むコードも、リフレクションを用いてテストすることが可能です。

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m-miyawaki-m / junitSample

private内部クラス #5