[2007] Public health interventions and epidemic intensity during the 1918 influenza pandemic

[osuossu8]

論文リンク

• https://www.nber.org/system/files/working_papers/w26882/w26882.pdf
• https://www.pnas.org/content/104/18/7582

見つけた方法

• https://github.com/osuossu8/paper-reading/issues/11 で引用されていた

どんなもの？

• 1918年のパンデミック時に米国の17都市で19のクラスのNPIが実施された時期に関するデータを入手し、複数の介入の早期実施が疾病伝播の減少と関連しているという仮説を検証した
• NPI：感染世帯の自主的な検疫、学校の閉鎖、集会の禁止など
• この仮説と一致するように、流行の初期段階で複数の介入が実施された都市のピーク死亡率は、実施されなかった都市に比べて50％低く、流行曲線も緩やかであった
• 複数のNPIを迅速に実施することでインフルエンザの感染を有意に減少させることができるが、そのような対策を緩和した場合にはウイルスの拡散が新たに起こるという仮説を支持するものだ

先行研究と比べてどこがすごい？

• 人と人との感染性接触を減らすことを目的とした非医薬品介入（NPI）の潜在的な利益は数理モデルによって支持されているが、過去のパンデミックにおけるそのような介入の影響に関する歴史的証拠は体系的に検討されていなかった

技術や手法のキモはどこ？

議論はある?

• さらなる研究が必要とされる重要な実務上の問題は、このような介入をいつ緩和できるかという問題
• 1918年の第二波の時期と重症度に観察されたパターンの意味合いは明らか
• 効果的なワクチンがない場合、パンデミックの影響を軽減するためにNPIを利用している都市は脆弱なままである

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• 積極的な早期介入が過剰死亡率のピークの低下と有意に関連していることがわかった
• 介入時期（CEPID 20/100,000以前のNPI数）および流行の発生時期におけるピーク死亡率と流行のステージの線形回帰では、ピークと介入ステージとの関連は統計的に有意であり、一変量モデルでは流行の発生との関連よりも強かった
• 相関性の高い説明変数を持つ17の都市のみを対象に線形回帰を行うという注意点を前提として、早期介入とピーク時死亡率の低下との関係は、公衆衛生対応の質に影響を与えた範囲内でのみ、地理的要因または流行の発生時期の要因によって説明されることを示唆
• 第1波と第2波のピークの高さには統計的に有意な逆相関があり、第1波のピークが低かった都市は第2波が大きくなるリスクが高かった。
• 第1波のピーク時の死亡率が低かった都市では、第2波の発生間隔が短く、第1波のピークから6～8週間後であったのに対し、ピーク時の死亡率が高かった都市では10～14週間後であった
• これらのパターンは、より早くNPIを実施した都市でも観察された
• NPIの主要なバッテリーが設置されている間に第二の波を経験した都市はなかった。第2波は介入が緩和された後にのみ発生した。

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Days 13 ここまで

[osuossu8]

• 非常に効果的なNPIが流行の初期に実施され、それによって流行の規模が小さくなったとしても、介入が緩和された後も、人口の大部分はウイルスの再拡散の影響を受けやすいまま
• 感染していない集団に免疫を誘導する効果的な方法がない場合（すなわち、十分にマッチしたワクチン）、このような流行は2つの段階を経る可能性が高く、第1段階はNPIによって緩和され、第2段階はNPIが緩和された後に開始される
• 17都市を対象とした調査では、NPIを早期に実施した都市では、第1波のピーク時の死亡率が低く、第2波が大規模に発生するリスクが高いことが観察された
• 短い間隔で第二波が発生する傾向があった
• 1918年にNPIがインフルエンザ感染を減少させることができたが、その効果は（期待されるように）効果が持続していた期間に限定されていたことを示す証拠であると考えられる
• 我々の結果は、公衆衛生当局による迅速な行動の必要性を強調している
• パンデミックの拡大を食い止めるためには、非常に迅速な介入が必要であることを強調
• 深刻なパンデミックが発生した場合には、1918年の通常の2～8週間よりも長くNPIを維持する必要がある可能性が高いことを意味する

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Days 14 ここまで