pLaTeX2e 2017/04/08 の準備

[aminophen]

master ブランチで、フォーマットの日付を pLaTeX2e 2017/04/08 に上げました。Issue の数が多くなってしまったので、改めて変更点をリストアップし、master にコミット完了している Issue は順次 close します。問題がある場合は個別の Issue を再 open してください。

現時点の pLaTeX の修正事項：

• \strutbox パッチ (#20) → 8726768 でカーネルに導入。
• 目次の中の \ref で後ろの空白が喰われる問題 (#31) → c42f979 でカーネルに導入。
• 脚注があるページの \@outputbox の深さ補正の修正 (#32) → dc3de3c でカーネルに導入。
• アンダースコアのベースライン補正量 (#41) → 3bb57b7 でカーネルに導入。
• plext の \@Kanji のバグ (#33) → 6166151 で修正。
• plext の \parbox の robust 化 (#38) → bf98bd4 で修正。
• 標準クラスへの openleft 追加、改ページ挙動 etc. (#30, #40) → 23604f5, 0dfb058 で修正。
• 標準クラスの tombow の日付書式を jsclasses にあわせる (#36) → 6645879 で修正。

LaTeX2e 2017-05-01 に向けた“先回り”な修正

• \verb とハイフネーションに絡む改修 (#42) → 036944b でカーネルに導入。

以下は TeX Live 2017 に向けた pTeX の修正：

• 縦数式ディレクションとベースライン補正 (#22)

[aminophen]

0dfb058 までの pLaTeX のコミットを upLaTeX にも適用しました。あとは大きな変更としては plext の揃え位置の検討 (#24) だけを残すのみとなりました。

[aminophen]

LaTeX2e svn r1404 の changes.txt をみると

2017-03-08  David Carlisle  <latex-bugs@latex-project.org>

    * ltclass.dtx, latexrelease.ins: support yyyy-mm-dd format
    in addition to yyyy/mm/dd

という変更が入っていました。\fmtversion が現在は LaTeX2e 2017/01/01 patch level 4 などとなっていますが、新しいものでは LaTeX2e 2017-05-01 のように表示させるようです。（\@parse@version もこの ISO ライクな書式をパースできるように拡張される。）TeX Live 2017 ではこれが普通になる、ということかもしれません。

[aminophen]

LaTeX2e r1441 をみると changes.txt で

#########################
# 2017-04-15 Release
#########################

となっているので、どうやら早めるようです（2017/04/08 に pLaTeX2e および upLaTeX2e を出す予定ですので、こちらとしては予定に変更はありません）。

[aminophen]

Plan for TeX Live 2017: 16apr: tlnet (and TL'16) frozen, tlpretest starts, CTAN updates continue there.

なのと #24 が未完なので，今週末は見送ります．面倒なのでフォーマット日付は 2017/04/08 のままにしておきます．出すのは来週末あたりですかね．その間に #43 も検討したいです．

[aminophen]

プレテスト期間中に，追加変更として 2017-05-05 を出そうとおもっています。

• nidanfloat のバグフィックス (#39)
• \linebreak を行頭禁則文字の前でも機能するように (#45) ← カーネル日付 2017/05/05 で導入
• plext の \pbox を robust にし，幅指定で calc パッケージの式も使えるように (#46)

（plext の仕様 #24 についても，間に合えば完成させたい…）