pLaTeX のトンボと pdfpages

[aminophen]

TeXConf2017 の際に一部の方とお話しした話題なのですが，pLaTeX のトンボが pdfpages で使えません。以下のソースだと input.pdf のページ張り込み位置が左上にシフトし，トンボをはみ出します。

%#!ptex2pdf -l
\documentclass[landscape,a4paper,tombow,dvipdfmx]{article}
\usepackage{pdfpages}
\begin{document}
\includepdf[nup=2x1,pages=-]{input.pdf}% A4 size pdf
\end{document}

期待する挙動としてはトンボの内側にきれいに収まることですが，どこがまずいのでしょうか。（最初は \voffset/\hoffset がゼロでない場合を pdfpages が考慮していないのかなと思っていましたが，どうもそうではないようです。）上記のケース (nup) に限れば

\AtBeginDocument{%
  \@ifpackageloaded{pdfpages}{%
    \edef\AM@xoffset{1in}\edef\AM@yoffset{-1in}}{}}

とすればそれっぽくなりますが，pdfpages のほかの機能 (signature) はダメみたいです。

[aminophen]

「pdfpages と pLaTeX カーネルのトンボが共存できない」は相性問題に過ぎない気がしてきたので，とりあえず「トンボを提供する LaTeX パッケージ (gentombow.sty, pxgentombow.sty)」では pdfpages にパッチを当てるようにしてみました (aminophen/platex-tools#4) 。これを以って，とりあえず

pdfpages を使ってかつトンボを付けたい場合は (px)gentombow パッケージを使う

という方策が成立できるので，pLaTeX の issue としてはひとまず閉じることにします。