upLaTeX で BMP 外の文字を使える命令の新設

[aminophen]

その4 uplatexでbmp外の字を使うとアレにあるように，upLaTeX の標準は BMP 外の文字を使えません。対処法として今簡単なのは，otf パッケージを使うことが挙げられています。

一方で，otf パッケージは Adobe-Japan1 の範囲内で，クオートなどの文字を横・縦組に応じて切り替える機能を提供しています。これが逆に仇となって，noto や sourcehan のような「AJ1 でないフォント」を使おうとすると「クオートが謎のウムラウト文字に化ける」という現象が起きます。また，otf パッケージを使うと「！」や「？」の後に JFM グルーが入るなど，「BMP 外を使いたいだけ」にしては大きすぎる影響も発生します。

そこで，「otf パッケージを使わずに BMP 外の文字を使いたい」というケースは存在しうる思うのですが，現状では簡単な方法がありません。upLaTeX に何か「JFM を切り替える命令」を実装すれば便利ではないか，とおもうのですがどうでしょう？ 今考えている案：

• \uplatexbmpon で upjpnナントカ.tfm に切り替えて，\uplatexbmpoff で元の tfm に切り替える。
• otf パッケージを使うと，安全のためこれらの命令を使えなくする。
• ほかにユーザが upjpnナントカ.tfm を使う設定をしている場合はどうする？

[aminophen]

texjporg/uptex-fonts#3 で upjis 系を拡大する方向なので，upLaTeX の命令新設は見送る方向で。