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箱庭システムのWebサーバー要件 #56

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tmori commented 2 months ago

箱庭システムのWebサーバー要件

要件1: Webサーバーの作成

要件2: 公開PDU定義ファイルの参照と準備

要件3: クライアントからのWebSocket接続要求の処理

要件4: 公開PDUデータの送信

要件5: クライアントからのPDUデータ送信と処理

要件6: クライアントによる接続終了

要件7: クローズ後のデータパージ

要件8: クライアントからのデータリクエストへの応答

確認点と補足

tmori commented 2 months ago

セキュリティを考慮した設計

プレーンな実装から始めて、セキュリティを後から追加できるように設計するというアプローチは、非常に合理的で、柔軟性のある方法です。セキュリティチェックやエンコード/デコード機能を後から簡単に追加できるようにしておくことで、プロジェクトの初期段階では迅速に開発を進めながら、必要に応じてセキュリティ機能を強化することが可能になります。

セキュリティを考慮したインタフェース設計のメリット

  1. 拡張性の確保

    • 最初はプレーンなWebSocketのI/O処理でシンプルに始めることで、開発をスピードアップできます。しかし、インタフェースをセキュリティ対応可能な形で設計しておけば、後からセキュリティ機能(認証、暗号化、データ検証など)を容易に追加できます。
  2. モジュール化

    • セキュリティ機能をインタフェースとして分離することで、セキュリティ層とビジネスロジック層を分けて管理できるようになります。このモジュール化により、セキュリティの変更や強化を行う際に、他のシステム部分への影響を最小限に抑えることができます。
  3. コードの見通し

    • セキュリティ関連の処理が専用のインタフェースやモジュールにまとめられるため、コード全体の見通しが良くなります。セキュリティ機能の実装やテストも集中して行えるようになります。

インタフェース設計の例

以下のように、セキュリティチェックやエンコード/デコードのインタフェースを用意しておくと、後で必要な機能を追加することが容易になります。

1. セキュリティインタフェースの定義

class SecurityInterface:
    def encode(self, data: dict) -> str:
        """データをエンコードして送信可能な形式に変換"""
        return json.dumps(data)

    def decode(self, data: str) -> dict:
        """受信データをデコードして処理可能な形式に変換"""
        return json.loads(data)

    def validate(self, data: dict) -> bool:
        """データが正当かどうかを検証"""
        # プレーンな実装では常にTrueを返す
        return True

    def authorize(self, client_id: str) -> bool:
        """クライアントが認可されているかどうかを確認"""
        # プレーンな実装では常にTrueを返す
        return True

2. WebSocket I/O処理にセキュリティインタフェースを統合

import asyncio
import websockets
import json

# セキュリティインタフェースを統合
class SecureWebSocketHandler:
    def __init__(self, security_interface: SecurityInterface):
        self.security = security_interface

    async def handle_client(self, websocket, path):
        client_id = str(websocket.remote_address)

        if not self.security.authorize(client_id):
            await websocket.close()
            return

        try:
            async for message in websocket:
                decoded_message = self.security.decode(message)

                if not self.security.validate(decoded_message):
                    await websocket.send("Invalid data")
                    continue

                # ビジネスロジック処理
                response = self.handle_business_logic(decoded_message)

                # エンコードして送信
                encoded_response = self.security.encode(response)
                await websocket.send(encoded_response)

        except websockets.exceptions.ConnectionClosed:
            pass

    def handle_business_logic(self, data):
        # ここにビジネスロジックを実装
        return {"status": "ok"}

# プレーンなセキュリティインタフェースを使用してサーバーを起動
security = SecurityInterface()
handler = SecureWebSocketHandler(security)

start_server = websockets.serve(handler.handle_client, "localhost", 8765)
asyncio.get_event_loop().run_until_complete(start_server)
asyncio.get_event_loop().run_forever()

今後のセキュリティ強化

結論

セキュリティチェック用のインタフェースを最初から設計に組み込むことで、柔軟性と拡張性のあるシステムを構築できます。プレーンな実装でスタートし、後からセキュリティ機能を段階的に追加することで、開発効率を高めつつ、セキュアなシステムを実現することができます。このアプローチは、プロジェクトの進行に応じたセキュリティ強化を容易にします。

tmori commented 2 months ago

実装の動的切り替え方法

はい、そのアプローチが良さそうです。最初はプレーンな実装で進めて、必要に応じてセキュリティライブラリを動的にインポートして組み込む形にすることで、柔軟かつ効率的にセキュリティを強化できます。

動的にライブラリをインポートして切り替える方法

  1. ライブラリの動的インポート

    • Pythonでは、importlibを使ってライブラリを動的にインポートすることができます。これにより、セキュリティインタフェースの実装を状況に応じて切り替えることが可能になります。
  2. ファクトリーパターンの活用

    • ファクトリーパターンを使って、セキュリティインタフェースのインスタンスを作成する際に、使用するセキュリティライブラリを選択します。これにより、コード全体の構造を変更せずに、セキュリティの実装を切り替えられます。

サンプル実装

import importlib

class SecurityFactory:
    @staticmethod
    def create_security_interface(lib_name=None):
        if lib_name is None:
            # プレーンなセキュリティインタフェースを使用
            return SecurityInterface()
        else:
            # 指定されたライブラリを動的にインポートしてインタフェースを実装
            module = importlib.import_module(lib_name)
            class_name = lib_name.capitalize() + "SecurityInterface"
            return getattr(module, class_name)()

# セキュリティインタフェースのプレーン実装
class SecurityInterface:
    def encode(self, data: dict) -> str:
        return json.dumps(data)

    def decode(self, data: str) -> dict:
        return json.loads(data)

    def validate(self, data: dict) -> bool:
        return True

    def authorize(self, client_id: str) -> bool:
        return True

    def authenticate(self, token: str) -> bool:
        return True

# 使用例
# プレーンなセキュリティインタフェースを使用
security = SecurityFactory.create_security_interface()

# 特定のライブラリ(例: 'fastapi_jwt')を使用
# security = SecurityFactory.create_security_interface('fastapi_jwt')

handler = SecureWebSocketHandler(security)
start_server = websockets.serve(handler.handle_client, "localhost", 8765)
asyncio.get_event_loop().run_until_complete(start_server)
asyncio.get_event_loop().run_forever()

動的切り替えの手順

  1. セキュリティライブラリの準備

    • 各セキュリティライブラリ用に、SecurityInterfaceを実装したクラスを用意します。例えば、fastapi_jwt.pyモジュールでは、FastapiJwtSecurityInterfaceクラスがSecurityInterfaceを継承して実装されます。
  2. ファクトリメソッドでの選択

    • プロジェクトの設定や環境変数に基づいて、ファクトリメソッドで使用するセキュリティライブラリを選択します。
  3. セキュリティインタフェースのインスタンス化

    • 選択されたライブラリに基づいて、適切なSecurityInterfaceの実装をインスタンス化し、それを使用してWebSocketサーバーを起動します。

まとめ

このように動的にライブラリをインポートし、セキュリティインタフェースの実装を切り替えることで、柔軟なセキュリティ管理が可能になります。最初はプレーンな実装から始めて、必要に応じてライブラリを切り替えることで、開発のスピードとセキュリティの強化を両立できます。