GUIアーキテクチャパターン

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MVC

コンセプト

• M を分離し、M をメンタルモデルと一致させる

  役割

• C がユーザの操作を受け付け、M を呼び出す
• M が自身を更新する
• V が M を監視し、自身を更新する

  補足

• Observer パターンによる同期(オブサーバー同期)により PDS を実現
• PDS を実現した最初の GUIアーキテクチャパターン

Web MVC

コンセプト

• Web アプリケーションにおける MVC の実現

  役割

• C がユーザの操作を受け付け、M を呼び出す
• M が C に結果を返す
• C が結果をもとに V を更新する

  補足

• V との間に HTTP の壁があるので V が監視することができないためフロー同期となっている

MVP (Supervising Controller)

コンセプト

• MVC で M がプレゼンテーションロジックを持ってしまうため、M から分離して P に持たせる

iOSアプリ設計パターン入門 P.57 図 4.3 MVP の Twisting the Triad より引用

役割

• V がユーザの操作を受け付け、P を呼び出す
• P が M を呼び出す
• オブサーバー同期
  • M が自身を更新する
  • V が M を監視し、自身を更新する
• フロー同期
  • M が P に結果を返す
  • P が V を更新する

    補足

• オブサーバー同期とフロー同期が混在している
  • 適材適所とも言えるが更新フローが複数あるので影響が見えにくくデバッグが困難

MVP (Passive View)

コンセプト

• V の更新フローをフロー同期のみにすることにより P をテストするだけで良くなり V のテストが不要になる

  役割

• V がユーザの操作を受け付け、P を呼び出す
• P が M を呼び出す
• M が自身を更新する
• P が M の更新を受け取る(オブサーバー同期 or フロー同期)
• P が V を更新する

  補足

• Supervising Controller を改善してテスト容易性とテスト網羅性を向上したパターン

MVVM

コンセプト

• V の状態やプレゼンテーションロジックを VM に分割し、状態をデータバインディングにより V に反映する

  役割

• V がユーザの操作を受け付け、VM を呼び出す
• VM が M を呼び出す
• M が自身を更新する
• VM が M を監視し、自身を更新する
• データバインディングにより VM の変更を V に反映する

  補足

• V の状態とプレゼンテーションロジックを VM が持つことにより VM が V の抽象(Model) となる
• VM は M とオブサーバー同期することにより VM が M の射影 となる

  IMO

• WPF/Silverlight における MVVM は XAML の強力なデータバインディング機構を前提としている
• 他のプラットフォームにおける MVVM はフレームワークレベルで XAML ほどのデータバインディング機構はない
• ライブラリレベルではオブサーバー同期を利用してデータバインディングすることができる
  • V から VM へのオブサーバー同期 を高度化・抽象化したものをデータバインディングと呼んでいるに過ぎない
  • V から VM へのオブサーバー同期 がデータバインディングと呼べるかは高度化・抽象化の程度による
  • 程度の問題のなので、V から VM へのオブサーバー同期 ができれば、それは MVVM と呼べるのではないか
  • データバインディングと呼べなければ MVVM ではないというのは程度に基準を設けるという話になる
  • 基準がなければ XAML しか認めないと言っているのと同じではないだろうか
• GUI アーキテクチャパターンとしての MVVM
  • V から VM へのオブサーバー同期 が必要条件となる
• GUI アーキテクチャとしての MVVM
  • プラットフォームによってはデータバインディングで V から VM へのオブサーバー同期 を実現できる

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