Lean Analytics: スタートアップのためのデータ解析と活用法

[zerebom]

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Lean Analytics ―スタートアップのためのデータ解析と活用法

どんな本

スタートアップのプロダクト開発において、リソースを使い切る前にプランA(=最初のプラン)からうまくいくプランへと反復的に移行する体系的プロセス、"Running Lean"の要素である"構築・計測・学習"の"計測"にフォーカスした本。

具体的には以下のようなことが順に書かれている。

1. ビジネスの各フェーズにおける重要指標の決め方・測り方
2. 6つのビジネスモデルごとの指標の測り方 (EC・SaaS・モバイルアプリ・メディアサイト・ユーザー制作コンテンツ・ツーサイドマーケットプレイス)
3. 5つのスタートアップのフェーズごとの指標の測り方 (共感・定着・拡散・収益・拡大) 実際の企業での導入実績がケーススタディ形式で数多く紹介されているのも特徴。

本は下記の４部構成になっている。

1. 自分にウソをつかない(何を持って良い指標とするか定義づけ)
2. 今すぐに適切な指標を見つける(フェーズ・モデルごとに見るべき指標の紹介)
3. 評価基準(2章で測った指標がどうであれば良いかの定義)
4. リーンアナリティクスを導入する(企業への導入方法/エンタープライズにおける導入など)

この本で学習できること

• データ活用に必要なマインドセット
• リーンアナリティクスを企業に導入する方法
• 適切な市場と製品・最重要指標の発見方法
• 計測した指標が正常かどうかを測定する方法
• 新規事業以外にデータ分析を導入する方法

対象読者

プロダクト開発における、データ分析を何から始めればいいか？という疑問を解決したい人。
スタートアップが成長するための”計測すべき数値”について知りたい人。

• PM
• グロースハックエンジニア
• データサイエンティスト
• マーケター
• etc

感想

ビジネスのモデルやフェーズに応じて、どの指標を見るべきかが記載されていてわかりやすかったです。 データ分析は適当に始めると、着地点が不明瞭で調べたけどよくわからなかったで終わってしまうパターンに陥りやすいので、 この本を参考にビジネスのモデル・フェーズを確認→課題洗い出し→指標設定→測定→次の施策とサイクルを回せるようにしたいです。個人的には下記はあまり知らない分野で特に興味深かったです。

• 各ビジネスモデルの全体図(収益・流入の流れ)
• ユーザの離脱がどこで起こりやすいか・その対策(フォーム入力をいつ行うかなど)
• 大企業におけるデータ分析の導入方法(上長への説得・統合コストや人間の習慣の打開)
• 顧客開発の仕方(レビューの取捨選択)

とはいえまだあまり自分ごとでなかったので、必要な時に繰り返し読み理解を深めたいです。