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調査結果のとりまとめは、担当執筆者を募集して作業してもらう。調査設計は笠井も手伝う(担当編集に当たる?)。草稿は調査要件整理書に当たり、編集稿は調査票。アンケート調査ページは制作事務または印刷オペレーションの担当がつくる。
共通依頼書をリリースしたあとも、担当執筆者の応募がなければ、こちらから依頼することも考える。
執筆依頼枠を増やしたため、「原稿料に関する調査」は次号へ回すことにした。体験談は引きつづき募集するので、それを踏まえて設問設計する。
長瀬海さんのご厚意で、「書評王の島vol.3」をお借りした。巻末に収録された綴じ込みページには、当時の各種雑誌の字数と原稿料が、大まかなジャンル別に表形式でまとめてある。
統計データ品質についていえば、項目定義がなかったり、ジャンル区分が正規化されていなかったり、金額に税別・税込が混在しているけれど、そもそもひとが読んでたのしむための企画なのだし、当時の編集部がしっかり労力をかけて集めたデータだということは分かる。調査方法が書かれていないのも、情報提供者のリスクを避けるためと思われる。全体として「書評・レビュー」の個票が多いのは、掲載誌の性質ゆえか。
なんにせよ一次情報としてはとても貴重。手入力でExcelにまとめ直し、五数要約したり、ヒストグラムを作ってみている。文字単価の中央値は10円を超えていて、大手雑誌の原稿で20円を超えるものもちらほらある。文字単価5円を切る媒体はむしろ少数。内容に制約のないジャンルは低単価で、取材・インタビューなど執筆以外の派生業務が生じるものは単価もあがるよう。全体には、WEBライターと比べるとかなり好待遇で、他の業種の個人事業主と比べると低単価かなぁという印象。
「作家の手帖」で話題にするかは考え中。何しろ10年前のデータなのだ。雑誌の発行部数が本格的に落ち込み、各社がオウンドメディアや電子書籍に注力する前の価格相場だから、解釈にも注意が求められそう。とはいえ笠井稿の参考として大いに役立った。次号でとりあげたい気持ちはある。
「原稿料に関する調査」と題して10-20問ほど作成する。
簡易設問にして回答者数を増やすか、インセンティブを設けて(回答すると勉強会の視聴が無料になるなど)1時間程度かかる設問に答えてもらうか。