吉田航の2022年度ゼミ論用レポジトリ
地球社会共生学部 地球社会共生学科 3年A組188番
学籍番号:1A120189 氏名:吉田航
指導教員:古橋 大地教授
©Furuhashi Laboratory/Wataru Yoshida, CC BY 4.0
本研究では、国土交通省主導の日本全国の3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化を目指すプロジェクトPLATEAUのLOD1の建物データを誰でも編集可能な地図OpenStreetMap (以下OSM)にインポートする作業の効率化を目的とし、事前準備のマニュアル作成に向けた作業を行った。作業は主に以下の3つである
1.インポートする際のOS・Java実行環境の調査
2.Tasking Manager、JOSMを用いたOSMの妥当性検証、エラー・警告の修正
3.OSMの妥当性検証で表示されたエラー・警告の事例収集
2022年10月に行われたUN/EC Open Source Software for SDG (OSS4SDG) Hakcathonにて青山学院大学 地球社会共生学部の古橋 大地教授及びYouthMappersAGUが中心となって取り組んだ、PLATEAUで公開されている東村山市のLOD1建物データをOSM にインポートする、という作業の内の一つである【妥当性検証】で、表示されたエラー・警告がOSMによる問題なのか、PLATEAUによる問題なのかが判別できないという問題が発生した。我々はこの問題の対処法としてインポート作業の事前準備としてOSMのみの妥当性検証を実施し、修正作業を行うという考えに至った。この一連の作業をマニュアル化・実施することによりインポートする際の妥当性検証で表示されたエラー・警告はPLATEAUのデータによるものであると判別がつき、インポート作業の効率化が見込める。本研究では、マニュアル作成に向けた【OSM妥当性検証時のエラー・警告の事例収集】をTasking ManagerとJOSMを用いて行った。
インポート時に使用するcitygml-osm
開発者である林優氏に助言をいただきながら、Javaのバージョンを変えながらpowershellでcitygml-osmを開き、java -Dfile.encoding=utf-8 -jar citygml-osm-jar-with-dependencies.jar 1st
のコマンドを実行
JA:MLIT PLATEAU/imports listを参考として妥当性検証を実施する地域は埼玉県新座市とした。
Tasking Managerでは以下の図のように新座市を16分割し、マッピングという名目で妥当性検証を行った。筆者の判断で修正できるエラー・警告は修正し、修正が難しい場合は事例収集としてスクリーンショットの撮影・緯度経度の記録を行った。
JOSMにおける妥当性検証では「ファイル」から「データをダウンロード」を選択し、Tasking Managerで分割したメッシュごとに妥当性検証を行い、エラー・警告の事例収集を行った。
citygml-osm
で利用されている"apache camel v2.25.4"がJava8,Java11にしかサポートされていないため、Java8,Java11では実行できるが、その他のJavaのバージョンでは動作しないことが分かった。
https://github.com/furuhashilab/2022gsc_WataruYoshida/issues/10#issue-1556693462
https://github.com/furuhashilab/2022gsc_WataruYoshida/issues/13
本研究を進めるにあたり地球社会共生学部の古橋大地教授をはじめ多くの方々より多大な助言を賜りました。厚く感謝を申し上げます
https://github.com/yuuhayashi/citygml-osm/issues/96#issue-1429854543
https://qiita.com/nyampire/items/1c10afdd36750c87154d
https://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:JOSM/Validator