なでしこ3のプログラムを実行ファイルに変換するためのツールキットです。
既になでしこ3の配布キットには、OSにインストールされているブラウザを利用した「なでしこ配布キット」があります。この配布キットは配布サイズが小さいのがメリットですが、ユーザーが利用しているブラウザによって依存の問題が生じ可能性や、コンポーネントが正しく動かなかったり、依存ブラウザの警告が表示されることがあります。
そこで、配布キット(Electron版)の出番です。Electron版では配布サイズが220MBと大きいのですが、ブラウザのフル機能を配布するため、ユーザー環境による依存が少なく、安定して動作させることが可能です。
以下よりElectron版の配布パッケージをダウンロードします。
そして、解凍したら下記のファイルを編集します。
resources/app/webapp/main.nako3
nadesiko3/Contents/Resources/app/webapp/main.nako3
このファイルに実行したいなでしこのプログラムを記述します。
なお、macOSではFinderでnadesiko3.appを選択して、右クリックメニューより「パッケージの内容を表示」をクリックしてください。
最初に、Node.jsをインストールしてください。インストール後、コマンドライン(PowerShellまたはTerminal.app)で以下を実行しましょう。なお、ElectronとNode.jsのバージョンは指定の組合せを指定する必要があります。
npm install
で自動的にインストールされます。git clone https://github.com/kujirahand/nadesiko3electron.git
cd nadesiko3electron
npm install
そして、webapp/main.nako3 を編集します。これがメインファイルです。
このファイルに実行したいなでしこのプログラムを記述します。
それから、Windowsならnpm run build:win
を実行します。macOSならnpm run build:mac
を実行します。
# Windowsの場合
npm run build:win
# macOSの場合
npm run build:mac
すると配布用の実行ファイルが生成されます。
なでしこ3のWeb版の命令が全て使えます。 加えて、Electron版の専用の命令が利用できます。
"表示", [["の", "を", "と"]]
"コンソール表示", [["の", "を", "と"]]
"表示ログクリア", []
"起動", [["を", "で"]]
"ファイル保存", [["を"], ["へ", "に"]],
"ファイル読", [["を", "の", "から"]],
"ファイル一覧取得", [],
"環境変数取得", [["の"]],
"環境変数一覧取得", [],