これは、卒論・修論・博論などの卒業論文をTypstで書くためのフォーマットです。
公式のマニュアルはこちら。
Windowsの場合は、PowerShellか何かで、以下のコマンドを実行してください。
winget install --id Typst.Typst
Mac OSの場合は、Terminalか何かで、Homebrewを使って、以下のコマンドを実行してください。
brew install typst
現在、フォントについては以下の設定になっています。 各自のPCにインストールされているフォントと照らし合わせて、前の方から優先的に使われるようです。
#let mincho = ("Times New Roman", "MS Mincho", "IPAMincho", "Noto Serif CJK JP", "Hiragino Mincho Pro")
#let gothic = ("Times New Roman", "MS Gothic", "IPAGothic", "Noto Sans CJK JP", "Hiragino Kaku Gothic Pro")
基本的には、英語の場合に優先的に選択されるTimes New Roman以外を除くと、前の方がおすすめなフォントですが、
くらいまででないと、仕上がりが指定フォーマットに近づきません。
Typstで認識されているフォントを確認するには、以下のコマンドを実行すると良いです。
typst fonts
おそらく、WindowsではMS GothicとMS Mincho、Times New Romanがデフォルトで入っているので、何もする必要がありません。
おそらく、MacではTimes New Romanは入っているけども、ゴシックや明朝はフォントをインストールする必要があります。
IPAフォントであれば、Homebrewを利用して簡単にインストールできます。
brew install --cask font-ipafont
MSフォントは、Microsoft OfficeがインストールされているPCであればこの記事の方法で取り込めそうですが、ご自身の責任でお願いします。
以下の方法でインストールできそうです。
# Debian系(Ubuntu)
sudo apt-get install fonts-ipafont
sudo apt-get install msttcorefonts # Times New Roman
GitHubアカウントを持っている方は、use this template
で、自分用のレポジトリを生成してください。
年度-学位-名字
をおすすめします。例えば、2024年度に卒業論文を書く学部生の場合は2024-B-mitsuyuki
とかが良いです。ローカルPCにTypstとVisual Studio Code(VSCode)がインストールされている前提で説明を続けます。
複数ファイルに分割して記述するスタイルを採用しているため、VSCodeプラグイン固有の自動コンパイル機能は切っておいた方が良いと思います。
Typst LSPであれば、このワークスペースにおいては自動コンパイル機能をoffにする設定にしています。他のTypstコンパイル拡張機能をインストールしている場合は、ご自身で自動コンパイル機能をoffにしてください。
PowershellやTerminalか何かで以下のコマンドを実行することで、ファイルの変更時に自動でコンパイルを行ってpdfファイルを生成してくれます。コンパイルが失敗する場合はエラーメッセージが表示されるので、該当の場所を修正しましょう。
typst watch main.typ main.pdf