tablacus / LSX-Dodgers

CP/M80 MSX-DOS Compatible OS(Z80) for SHARP X1/turbo/Z, MZ-700/1500, PC-8801mkIISR and MSX
https://tablacus.github.io/LSX-Dodgers/
MIT License
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LSX-Dodgers for X1/turbo/Z, MZ-700/1500, PC-8801mkIISR and MSX Gaku

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機能概略

このソフトはX1/turbo/ZやMZ-700/1500やPC-8801mkIISRやMSXでCP/M80やMSX-DOSのソフトを実行するためのOSです。
MS-DOS互換のファイルフォーマットを持ちCP/M80やMSX-DOSと互換のシステムコールを持っています。
また、階層ディレクトリにも対応しています。
「エルディー」って呼んでください。

エミュレータ用イメージファイル

以下のページの Assets からダウンロードできます。
https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/releases

X1/turbo/Z版の起動方法

  1. FD0にldsys.d88をセット
  2. 起動デバイスを2Dにする(すでに2Dの場合はここは省略可)
  3. リセットする

FD0にセットしたらIPLからキーボードでF→0→0(X1turbo実機ROM)/F→0(X1実機ROM)/0(互換ROM)としてldsys.d88を入れたディスクを起動してもOKです。

LSX-DodgersをX1のHDDからブートさせる手順

https://github.com/ho-ogino/LD-hdd/tree/main/ld-hddboot

MZ-700/1500版の起動方法

  1. Lコマンドでテープ(やQD)から読み込む体勢にする
  2. FD1にldsys.d88をセット
  3. CMTにLD.MZTもしくはLDI.MZTをセットする

LD.MZTは割り込み未使用で、LDI.MZTは先行キー入力あり版になります。

PC-8801mkIISR版の起動方法

  1. N88-V2 modeにする(すでにV2モードの場合はここは省略可)
  2. FD1にldsys.d88をセット
  3. 起動しない場合はリセットする

MSX版の起動方法

  1. Windowsのコマンドラインでmsxcat.batを実行してシステムとディスクイメージROM.DSKを連結する
  2. ROMスロットにLDMSX.ROMをセット
  3. ROMイメージのタイプをASCII-16KASCII-8K(2MB以下の場合のみ)、Konami-8K(512MB以下の場合のみ)のいずれかに設定
  4. 起動しない場合はリセットする

連結作業はディスクイメージを書き換えや差し替えしない場合は一度実行したら省略可 LDMSX.BINROM.DSK連結できれば何を使っても良いです。 連結できるディスクイメージは2DD(640KB/720KB)のDSK、2HD(1.25MB)のXDF,IMG及び2HD(1.44MB)のIMGなど4MB以下のBPBを0セクタに持つMS-DOSフォーマット(FAT12/FAT16)の1セクタが512バイト以下でベタ形式のディスクならOKです。

MSXでの使用は似非DOS for MSXをお勧めします。
https://github.com/tablacus/dosformsx

似非DOSをROMから起動したい場合はTablacus Disk ROM Liteを使用してください。
https://github.com/tablacus/TablacusDiskRomLite

WebMSX

ROM版
https://webmsx.org/?MACHINE=MSX1J&CARTRIDGE1_URL=https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/raw/master/disk/LDMSX.ROM

ディスク版
https://webmsx.org/?MACHINE=MSX1J&DISKA=https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/raw/master/disk/ldsys.dsk

手引書

システムコール一覧

https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/blob/master/LDCALL.TXT
基本的に MSX-DOS や CP/M と互換性があります。

FCB ファイルコントロールブロック

https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/blob/master/LDFCB.TXT
基本的に MSX-DOS や CP/M と互換性があります。

ディレクトリエントリ

https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/blob/master/LDDIRENT.TXT
MSX-DOS や MS-DOS と同じです。

ドライブパラメータブロック

https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/blob/master/LDDPB.TXT

メモリマップ

https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/blob/master/LDMAP.TXT

内部コマンド

https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/blob/master/LDCMD.TXT

スペック

https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/blob/master/LDSPEC.TXT

ライセンス

https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/blob/master/LICENSE.TXT
MIT License のオープンソースです。

※有料、無料にかかわらず同人ソフトなどに組み込んで配布してもらっても問題ありません。

エミュレータ

X1/turbo/Z、MZ-700/1500、PC-8801mkIISR、MSXどれも互換BIOS(ROM)及び互換フォントが存在するために実機を持っていなくてもエミュレータで楽しめます。

X1/turbo/Z

X1エミュレータ環境を整える
https://note.com/medamap/n/n4146227b2f9e

エミュレータ

Common Source Code Project
http://takeda-toshiya.my.coocan.jp/common/index.html

Xmillennium系の場合はBIOS、フォント共に入れなくても内蔵しているために動作します。
この場合は互換BIOS入れない方が相性が良い感じがします。

Xmil106でLSX-Dodgers for X1を使う
https://xmil106.web.fc2.com/toppage.html

X millennium
https://turboz.to/

互換BIOS(ROM)

X1 compatible ROM
https://github.com/meister68k/X1_compatible_rom

互換フォント

X1互換 8x8ドットフリーフォント
https://github.com/meister68k/X1_compatible_font

16ドットフォントや漢字フォントを入手するには上記のXmillennium.exe(ねこちゅーん)を起動しすると以下のフォントファイルが作成されます。

FNT0816.TMP
FNT1616.TMP

これを以下のように拡張子をX1にリネームしてください。

FNT0816.X1
FNT1616.X1

Xmillennium.exe(ねこちゅーん)とLSX-DodgersはDMAディスク関連で相性が悪いのでeX1系かXmil106を使うのをお勧めします。

MZ-700/1500

Introduction to EmuZ-1500
http://mzakd.cool.coocan.jp/starthp/emuz1500.html

エミュレータ

Common Source Code Project
http://takeda-toshiya.my.coocan.jp/common/index.html

フロッピーディスクに対応しているエミュレータです。

互換BIOS(ROM)

MZ-NEW MONITOR ROMイメージファイル

MZ700WIN関連ファイル再配布所
http://mzakd.cool.coocan.jp/mz-memories/mz700win.html##6

互換フォント

MZ-700WIN /EmuZ-700フォントデータの作成
http://mzakd.cool.coocan.jp/starthp/subpage15.html

PC-8801mkIISR

エミュレータ

project m88
http://retropc.net/cisc/m88/

2D/2DD/2HDの読み書きが可能でした。

Common Source Code Project
http://takeda-toshiya.my.coocan.jp/common/index.html

10/14/2022版では実機の2HD対応ROMで無い場合は2D以外には制限をかけているようです。
ePC-8801MAで2DD/2HDを使う方法→ https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/issues/13

Manuke Station : Project X88000
https://quagma.sakura.ne.jp/manuke/x88000.html

PC-8801MAエミュレータ XM8
http://retropc.net/pi/xm8/index.html

互換BIOS(ROM)で使う場合は以下のダミーROMも必要になります。
https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/issues/18

互換BIOS(ROM)

project m88
http://retropc.net/cisc/m88/

project m88にあるPseudo BIOSがエミュレータ用擬似BIOSになります。

互換フォント

Manuke Station : Project X88000
https://quagma.sakura.ne.jp/manuke/x88000.html

Gen88Font
PC-8801エミュレータ用フォントジェネレータ

project m88
http://retropc.net/cisc/m88/

漢字 ROM 作成キット

MSX

MSXのエミュレータの場合はBIOSやフォントを内蔵しているものが多いようです。

エミュレータ

WebMSX https://webmsx.org/

WebMSX(C-BIOS) https://webmsx.org/cbios/

blueMSX http://bluemsx.msxblue.com/

Common Source Code Project
http://takeda-toshiya.my.coocan.jp/common/index.html

互換BIOS(ROM)

C-BIOS https://cbios.sourceforge.net/

イメージファイル

X1のエミュレータではだいたい以下のイメージファイルが扱える様です。
MS-DOSフォーマットでは2DDのDSK形式がもっとも様々な機種のエミュレータで使用できる形式だと思います。

D88/D77

88のエミュレータで開発された2D/2DD/2HDが扱えるフォーマットです。
いろんなフォーマットに対応していて8ビットのエミュレータではデファクトスタンダードの存在です。
FM系の場合は拡張子がD77になるそうです。

DSK/IMG/XDF

ベタ形式でMS-DOSフォーマットで使われています。
MSX/98/X68Kのエミュレータで使われています。

2D

ベタ形式で2Dで1セクタ256バイト、1トラックあたりのセクタ数が16の320KBフォーマットで使われています。
MS-DOS系のフォーマットがなさそうなので今のところLSX-Dodgersでは使っていません。
※BPBを作成すればMS-DOSフォーマットで扱うことはできると思います。

イメージファイル対応表

エミュレータ 2D 2DD 2HD 2HD(1.44) HDD RAMDISK リモート
eX1/eX1twin D88 - - - LD-hdd G:48K/E:320K -
eX1turbo/eX1turboZ D88 D88/dsk D88/img/xdf - LD-hdd G:48K/E:320K/F:512K -
Xmil106(X1) D88 D88 - - LD-hdd G:48K/E:16M RLC/RLS
Xmil106(turbo/Z) D88 D88 D88 D88 LD-hdd G:48K/F:512K/E:16M※2 RLC/RLS
EmuZ-700 D88 D88/dsk - - - C:32K/F:64K/E:16M※2 -
EmuZ-1500 D88 D88/dsk - - - G:24K/C:32K/F:64K/E:16M -
M88 D88 D88 D88 D88 - F:128K -
ePC-8801ma D88 D88/dsk(※1) D88/img/xdf(※1) - - F:128K -
X88000 D88 - - - - F:256K -

※1 2HD機の実機ROMか疑似ROMに改修が必要
ePC-8801MAで2DD/2HDを使う方法
※2 Xmillennium系と同じフォルダにemm0.memを作成する必要がある(電源を切っても内容が保存されます) Xmil106でのEMMディスクの作成方法

Windows等とのファイルのやり取り

L3ディスクエクスプローラ(L3 Disk Explorer)

http://s-sasaji.ddo.jp/bml3mk5/

2D/2DD/2HDのD88/DSK/XDF/IMG形式のイメージファイルが扱えます。
他にもいろんな機種のフォーマットに対応しています。 空の仮想ディスクを作成することもできます。https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/issues/11

X1DiskExplorer

https://ceeezet.syuriken.jp/

2D/(2DD/2HD)のD88形式のイメージファイルが扱えます。
LAバイナリを自動変換してくれる機能があるのでL-os Angelesも使用する場合に便利です。
※2DD/2HDは一覧だけ利用できます。 ※PC-8801mkSRのブート対応ディスクは変則フォーマットの為にアクセスできなくなりました。

DiskExplorer

http://hp.vector.co.jp/authors/VA013937/editdisk/

2DD/2HDのDSK/XDF/IMG形式および各種ハードディスクのイメージファイルが扱えます。

MS-DOSフォーマットでBPBがあれば読み書き可能なようです。

MZ-700/1500版のCMOSバッテリバックアップメモリ(32K)ドライブ(C:)

MZ-700/1500版のLSX-Dodgers上で未フォーマットの場合はフォーマットを行い

format c:

MAKEBPBでBPBを作成します。

makebpb c:

エミュレータを終了するとCMOS.BINが作成されています。
このファイルをDiskExplorerで開きplain imageを選択するとファイルのやり取りが行えます。

ハードディスク

X1/turbo/Z版は以下のドライバを使うとハードディスクに接続できます。

LD-hdd

https://github.com/ho-ogino/LD-hdd/releases

エミュレータでは以下の方法でイメージファイルを作成する事ができます。現在は512MBまで作成可能です。

WindowsでのVHDファイルの作り方

WindowsでのVHDファイルの作り方

VHDはWindowsにもそのままマウントできるのでファイルのやり取りにも使えます。

LD-hdd利用方法

まず、上記からダウンロードしたhdd.comをフロッピーに上記のWindowsとのやり取りを行うソフトを使ってコピーしておきます。

eX1系

  1. HD0に作成したイメージファイルをセット
  2. フロッピーからhdd.comを実行

Xmillennium系

  1. 作成したイメージファイルをXmillennium系と同じフォルダにsasi0_0.hddという名前にリネームして置いておきます。
  2. フロッピーからhdd.comを実行

基本的なシステムコールの使い方のサンプル

https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/wiki

wikiに文字列を表示したり、ファイルを読み出したり、書き込んだり、削除したりするサンプルがあります。

アセンブラ

X1/turbo/Z版はOHM-Z80とZASM.COM/ZASM.EXE/AASM/AILZ80ASMでアセンブルできます。
make.jsを使うと zasm に ZASM.COM/ZASM.EXE用にコンバートします。
ZASMはINCLUDEを使うとPRNがいい感じに出ないのでWSHでコンバーターを作りました。
コンバートにZephyr1969さんの変更方法を参考にさせてもらいました。ありがとうございます。

https://github.com/tablacus/LSX-Dodgers/issues/3

MZ-700/1500版、PC-8801mkIISR版、MSX版はAILZ80ASMでアセンブルできます。

AILZ80ASM

https://github.com/AILight/AILZ80ASM/releases/tag/v1.0.0

以下のバッチファイルを使用します。

ASM_AILZ80ASM_X1.BAT
ASM_AILZ80ASM_M7.BAT
ASM_AILZ80ASM_88.BAT
ASM_AILZ80ASM_MSX.BAT

AASM

https://www.vector.co.jp/soft/dos/prog/se010314.html

以下のバッチファイルを使用します。

ASM_AASM.BAT

ZASM

https://www.vector.co.jp/soft/dos/prog/se010314.html

64ビットのWindowsでアセンブルする場合はMS-DOS Player for Win32-x64などMS-DOSを実行させるソフトが必要です。
http://takeda-toshiya.my.coocan.jp/msdos/

MS-DOSや32ビットのWindowsの場合は以下のバッチファイルを使用します。

ASM_ZASM.BAT  

64ビットのWindowsの場合は以下のバッチファイルを使用します。

ASM_ZASM64.BAT

OHM-Z80

L-os Angelesで以下のバッチファイルを使用します。

ASM.BAT

注意

LSX-Dodgersはディスクアクセスで簡単な遅廷書き込み機能を採用しています。カーソルが表示されるキー待ちでバッファをフラッシュします。フロッピーの入れ換えは必ずカーソルが表示されている時に行なって下さい。そうしないとディスクの内容を壊してしまうことがあります。
※特にディスクエラーで処理を選択する時にはディスクの入れ換えをしないで下さい。

その他

X1ではステップレートの関係でCZ-800Fは使えません。 MS-DOS互換のファイルフォーマットとS-OS"SWORD"のファンクションをもつOS、L-os Angelesもあります。

同梱配布アプリ

以下のアプリのCOMファイルをldsys.d88に同梱させていただいています。
ライセンスについては各アプリのライセンスに従ってください。

LD-hdd

https://github.com/ho-ogino/LD-hdd/releases

M8A Graphic Loader

http://studio293.sakura.ne.jp/