tsukumijima / QuaStation-Kernel-BPi

Qua Station 向けの Linux カーネル (RTD1295, Kernel 4.9.119)
4 stars 1 forks source link
kernel linux realtek rtd1295

QuaStation-Kernel-BPi

Banana Pi W2 向けの BSP (Board Support Package) 版 Linux カーネル 、BPI-W2-bspv1.1 をベースに、Qua Station 向けの様々な改良を行った Linux カーネルです。

Linux カーネルのバージョンは 4.9.119 ですが、mainline のカーネルと比較すると、Realtek SoC 向けの大幅なカスタマイズ( Realtek SoC 固有のドライバやデバイスツリーの追加など)が行われています。

既知の問題

カーネルのビルド

事前に Docker が使える環境であることが前提です。

これらのコード群は GCC 9 系以下向けに書かれているため、GCC 10 以降がインストールされている環境では一部のビルドに失敗します。
こうした環境依存の問題を回避するため、Docker コンテナ上でビルドを行っています。
なお、Docker コンテナには GCC 7 系がインストールされています。

git clone https://github.com/tsukumijima/QuaStation-Kernel-BPi.git
cd QuaStation-Kernel-BPi

QuaStation-Kernel-BPi を clone します。

make docker-image

事前に、ビルドで使う Docker イメージをビルドしておきます。

make build

あとは make build を実行するだけで、全自動でカーネルのビルドが行われます。

PC のスペックにもよりますが、カーネルのビルドには少し時間がかかります。
Kernel build is completed. と表示されたら完了です!

make config で、カーネル構成 (.config) を調整できます。
既定で Qua Station 向けに最適化された defconfig が適用されています。基本的に調整する必要はありません。

make clean で、ビルドされた成果物(ビルドキャッシュなど)をすべて削除できます。
最初からすべてビルドし直したい際などに実行します。

成果物

ビルドが終わると、usbflash/ ディレクトリ以下に

がそれぞれ生成されています。

usbflash/rootfs/ 以下には、他にも Bluetooth のファームウェア (rtlbt) や OpenMAX ライブラリなどのビルド済みバイナリが配置されています。
各種 Linux ディストリビューションと一緒に USB メモリにコピーしてください。

その後、適切に U-Boot のコマンドを実行すれば、Qua Station 上で Linux が起動できるはずです。